• 公開日:2020/09/25

看護助手(看護補助者)とは、主に患者の世話や看護師のサポートをする仕事です。医師や看護師のような国家資格は必要ありませんが、看護助手として就職する際に、取得しておくと役立つ資格はあります。

この記事では、看護助手や看護補助者とも呼ばれる仕事について紹介します。就職に役立つ資格についても紹介しますので、これから医療関係の仕事に携わりたいと考えている人は参考にしてください。

看護助手とは?

看護助手は看護補助者と呼ばれることもあり、看護師の補助や患者の世話などを行う仕事です。食事介助や入浴介助などで患者と接する時間が長く、看護師が不足しがちな医療業界において非常に重要な役割を担っています。

看護師との違い

看護師と看護助手は、資格が必要か否かという点で異なります。看護師になるためには、高等学校を卒業後し、専門学校や大学などの看護師養成校を修了し、国家試験に合格して資格を取得するルートが一般的です。しかし、看護助手なら特別な資格は不要です。そのため、看護師は医療行為を行えますが、看護助手は行えません。看護助手の仕事は書類作成や患者の介助など、あくまでも補助的な仕事が中心です。

看護助手の勤務形態

看護助手の勤務形態は看護師と同じで、夜勤や土日出勤があります。基本的には二交代制か三交代制、あるいはシフト制で働くことが多いでしょう。二交代制は日勤と夜勤を交代で勤務するパターンです。三交代制は二交代制の夜勤を2つに分けて、日勤・準夜勤・深夜勤の三交代になります。残るシフト制の場合は、日勤・夜勤だけでなく早出や遅出など、病院や施設が独自に交代時間を決めています。

看護助手の仕事内容

看護助手の仕事は看護師の補助をすることです。具体的には、次のような業務があります。


患者の世話

注射や採血などは看護師でないとできませんが、医療行為にあたらない患者の世話は主に看護助手が行います。たとえば、患者の着替えを手伝ったり、検査に付き添ったりすることもあるでしょう。それ以外に、食事や排せつ、入浴の介助、車椅子移動の補助なども行います。


看護師の補助

看護助手が行う看護師の補助業務は、医療器具の準備・片付け・洗浄・管理などが中心です。介助が必要な患者が医療行為を受けるときなど、人手が必要な場合に呼ばれることもあります。また、検査結果を医師に伝えたり、書類を患者に手渡したりと、医師と患者の間のパイプ役としても活躍します。


環境整備・その他

病院の環境整備を行うことも看護助手の仕事です。主に病室や診察室の清掃、ゴミの回収などを行います。また、週に数回はベッドシーツの交換・洗濯も行わなければなりません。その他、カルテの整理や検体の移送などの業務もあります。

看護助手の給料

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに「月収×12+年間賞与」で算出したところ、2019年の看護助手の平均給料は約303万円でした。

  • 参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001138086&tclass2=000001138089&tclass3=000001138093)

病院内での配属先による仕事内容の違い

看護助手が行う主な仕事内容について説明しました。しかし、病院内の配属先によって、仕事の種類や比重は異なります。


外来

外来では、通院の患者への対応は看護師が行うことが多いため、看護助手の主な仕事は処置室などの環境整備になります。医療器具の洗浄・管理や車椅子・ストレッチャーの整備、検体の移送などが中心です。


病棟

内科や外科、小児科などの病棟で勤務する場合は、看護師の補助や入院している患者の世話などが主な仕事です。具体的には、食事介助や入浴介助、医療器具の準備・片付けやベッドシーツの交換などを行います。


手術室

看護助手は医療行為を行えないため、手術室に配属された場合は室内の環境整備を主に行います。医療器具の洗浄・管理や、手術室や手術台の清掃などが中心です。また、後で説明する中央材料室と兼任することもあります。


内視鏡室

内視鏡室での主な仕事は、看護師の補助と環境整備です。内視鏡や内視鏡資材の洗浄・管理、検体の移送などを行います。内視鏡は取り外して洗浄するため最初は緊張するかもしれませんが、慣れればスムーズに扱えるようになります。


中央材料室

中央材料室では、医療器具の洗浄・管理が中心です。治療や手術で使用した医療器具が集められるため、適切に洗浄し、滅菌しなければなりません。さらに、滅菌の依頼や確認のために看護スタッフと電話する機会が多く、電話対応のスキルも求められます。

看護助手のやりがい


看護助手は患者に寄り添う重要な仕事

看護助手は医療行為を行えませんが、食事や入浴の介助を行ったり、検査の際に案内をしたりと、患者に寄り添うことが多い仕事です。病気などで不安を抱える患者の気持ちをくみとり、精神的なサポートを行う必要もあります。そのため、患者やその家族から感謝の言葉をもらうことが多く、それがやりがいにつながるでしょう。


大きな責任を伴う仕事

看護助手の仕事は、医師や看護師と同様に、人の命に関わります。医療器具の洗浄や患者の介助など、丁寧かつミスなくこなさなければなりません。なかには部屋の清掃や備品の管理などの仕事もありますが、衛生的に医師や看護師がストレスなく医療行為を行えるように環境を整えることも重要な仕事です。大きな責任を伴う分、やりがいも大きい仕事だといえます。

看護助手として働くメリットとは?

看護助手として病院などで勤務するメリットとしては、主に以下の3点があります。


無資格・未経験でも医療現場で働くことができる

国家資格や医療現場での勤務経験がない場合でも、看護助手としてならすぐに医療(看護)チームの一員として働けます。医療現場で人の役に立ちたいと思っている人にとっては、応募しやすい職種だといえるでしょう。転職して看護助手になったという人も多く、年齢に関係なく活躍できることが魅力です。


介護士や、看護師、准看護師などを目指す土台になる

看護助手は無資格でも応募要件さえ満たせばすぐに働けるため、まずは看護助手として医療現場に携わりながら看護師や准看護師の資格取得を目指すという人もいます。また、看護助手の仕事には食事・排せつの介助やベッドシーツの交換など、介護業界で役に立つものもあるため、介護士の道も目指せます。


医療や介護などの幅広い知識を得ることができる

看護助手は患者の世話や医療器具の管理が中心ですので、介護や医療に関する知識が自然と身につきます。特に、患者の介助は看護師ではなく看護助手が中心となって行うため、介護に関する知識や技術は看護師以上に身につくでしょう。介護士や看護師などの資格取得の際だけでなく、実生活においてもそれらの知識は役に立つはずです。

看護助手になるにはどうしたらいいか?

看護助手は資格を必要としない職種であり、応募先の求人条件さえ満たしていれば未経験でもすぐに看護助手として働けます。ただし、看護助手に関係する資格や経験があったほうが選考に通りやすいでしょう。具体的な資格や経験については、以下で詳しく解説します。

看護助手になるために持っていると役立つ資格や経験

看護助手になるためには、以下のような資格や経験があると即戦力として重宝されます。

これまでの介護関係の資格や経験が活かせます

看護助手の仕事は患者の世話が中心で、介護と共通する部分も多いことから、介護関係の資格や経験が役立ちます。特に、介護福祉士やホームヘルパー、介護職員初任者研修などの経験は看護助手の仕事に直接活かせるため、選考に通りやすくなるでしょう。また、これらの資格を持っていなくても、食事・排せつ・入浴の介助などの介護の経験があれば業務に活かせます。

メディカルケアワーカー(R)という資格があります

メディカルケアワーカー(R)は、医療福祉情報実務能力協会が認定する、看護助手実務能力に関する国内初の民間資格です。1級と2級の2種類があります。医療福祉情報実務能力協会が規定している実務経験を1年以上積んでいるか、協会指定の教育機関においてメディカルケアワーカー(R)講座を修了していれば2級を受験できる仕組みです。また、1級の受験資格は2級に合格することで得られます。

2級の試験内容は、看護助手の役割や電話対応などのマナー、身体の働きや薬の知識などが中心です。1級は2級の範囲に加えて、心理学や実技の知識が問われます。

看護助手認定実務者試験の勉強が役立ちます

看護助手認定実務者試験は、看護助手の知識と技能を判断する民間試験です。全国医療福祉教育協会が実施しています。出題内容は「看護助手業務と役割の理解」「患者の理解」「看護助手業務を遂行するための基本技術」の3種類です。

受験資格は特にありません。個人で在宅試験を受ける方法と、全国医療福祉教育協会の認定機関の講座を受講し、団体で会場試験を受ける方法があります。また、受講する講座によっては、修了課題をクリアすることで試験を受けずに資格を取得できるため、自分のペースで合格したい人におすすめです。

  • 在宅試験と会場試験では、資格認定の際に発行している資格証の名称が異なりますが、資格自体に優劣はございません。

看護助手の資格を持つことで得られるメリット

資格の勉強をすることで看護助手に求められる知識が身につきます。看護助手としての経験がなくても、知識があることを評価されて就職や転職に有利に働くこともあります。また、就職してからも、学んだ内容を活かして自信を持って仕事に取り組めるでしょう。スムーズに仕事ができれば、周囲からの信頼も得られて職場に早く馴染めます。

まとめ

看護助手は看護師の補助や患者の世話などを行う、やりがいある仕事です。無資格でも看護助手になれますが、勉強のためにも資格を取得しておいたほうがいいでしょう。

ユーキャンの看護助手講座なら、看護助手に必要な知識をたった3冊のテキストで学べます。さらに、最後の添削課題で基準点をクリアすれば講座が修了し、受験をせず申請するだけで全国医療福祉教育協会から「看護助手実務認定資格証」が付与されます。自分のペースで看護助手の資格を取得したい人は、ぜひ受講を検討してみてください。

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医師や看護師のもとで、「看護チーム」の一員として活躍する看護助手。採血や注射などの医療行為は行わず、患者さんの身の回りの世話や、病床などの整頓を行います。 少子高齢化にともない医療ニーズが多様化しているなか、看護師の負担軽減が課題となっています。そのような背景のもと、医療行為以外の業務をかわりに行う「看護助手」に注目が集まっています。病床の清潔、食事介助などの業務を看護助手が行うことで、医師や看護師は専門的な業務に専念できるようになります。これにより、医療サービスの質の向上が期待できるため、厚生労働省は医療機関に対して看護助手(看護補助者)の配置を、積極的に奨励しています。 このように、看護助手は時代の追い風を受けた、将来性の高いお仕事です。看護助手の実務には医療の専門知識は不要なため、医療現場で働いたことのない方でも、安心して目指していただけます。人の役に立つ、やりがいのあるお仕事です。 病院によって、看護補助者、看護師助手、看護補助員、ナースエイド、メッセンジャーなどと名称はさまざまですが、求人広告では、「看護助手」という名称が多く見受けられます。

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