• 更新日:2024/03/12

ネイリストを目指したい気持ちがあっても、自分に向いているのか分からず、具体的な行動に移せないといったケースは少なくありません。未経験からネイリストを目指す場合は、スクールに通ったり資格を取得したりする方法がおすすめです。

この記事では、ネイリストに向いている人の特徴や求められる資質、ネイリストになるための手段を解説します。ネイリストに向いていない場合の対策も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ネイリストに向いている人の特徴

ネイリストに向いている人には、共通した特徴があります。主な特徴は以下のとおりです。

  • トレンドや流行を踏まえて、顧客からの要望どおりにデザインできるスキルがある
  • 高いコミュニケーションスキルが備わっており、接客が得意
  • 向上心と協調性があり、サロン内でも良好な人間関係が築ける

トレンドや流行に敏感

トレンドや流行に敏感な人なら、ネイリストに向いています。ネイルデザインの流行は、目まぐるしく移り変わるため、トレンドを追うことが好きな人はネイリストとして大きな強みとなります。一方、トレンドの知識がないと顧客からの依頼に対応できない可能性があり、指名のチャンスを失いかねません。

また「根本的にネイルが好き」という人は、ネイル業界での活躍が期待できます。トレンドを追うだけでなく、顧客に提供できる技術として磨くためには努力も必要です。仕事だから仕方なくトレンド情報を集めるのではなく、前向きな姿勢で新しいデザインに挑戦できる人は、ネイリストとして長く働き続けることができるでしょう。

接客・コミュニケーションが得意

ネイリストとして質の高いサービスを提供するためには、接客・コミュニケーションスキルも欠かせません。ネイルの好みは個人で違うため、ヒアリングを通して顧客が求めるデザインを提案する必要があります。

また、ネイルの施術中は会話を楽しみたいという人も少なくありません。ネイルサロンは、ネイルをデザインする場であるとともに、リフレッシュ空間としての役割も果たします。顧客が気持ちよく過ごせるように心を配ることで、指名が獲得できるようになり、ネイリストとしての活躍の幅も広がります。

イメージを形にできる

イメージを形にできる人もネイリストに向いています。具体的な素質としては、絵の上手さやデザインセンスが挙げられます。トレンドを真似るだけでなく、自分なりのデザインに落とし込んで表現できる独創性も欠かせない要素です。

また、顧客によっては「理想とするデザインの画像」を持参して訪れる場合もあるため、再現力も求められます。たとえば「おしゃれで家事の邪魔にならないデザイン」という要望であれば、ライフスタイルを想像しながら絵に描き起こせるスキルが必要です。

手先が器用で細かい作業が得意

手先が器用で細かい作業が苦痛ではなく、細部にまでこだわって施術に集中できる人は、ネイリストに向いています。ネイリストの仕事は、小さな爪にアートデザインを施す作業のため、手先が器用で細かい作業を得意としている人ほど活躍しやすいといえます。

また、わずかな歪みがネイルの完成度に大きな影響を及ぼすため、繊細な作業を長時間続けられる集中力の高さも必要です。さらに、施術中は顧客とのコミュニケーションも大切になってくるため、人と話しながらでも細かい作業ができる柔軟性も求められます。

自己管理ができる

自己管理能力が高い人も、ネイリストに向いています。ネイリストとして長く働き続けるには、睡眠や休息を適切に取り、自己のコンディションを良好に保つことが大切です。華やかなイメージのあるネイリストの仕事ですが、施術時間は1人あたり2時間前後と長めで体力勝負の面もあります。

固定の顧客が増えて予約が立て続けに入るようになると、休憩が取りにくいうえ、同じ姿勢が続くので身体的な負担を感じる人もいるでしょう。そのため、予約をコントロールするなどして、無理のないスケジュールを立てられる自己管理能力が求められます。施術をするなかで身体の負担を感じる場合は、椅子や机の高さを適宜調整することも効果的です。

チームでの協調性がある

協調性が高く、コミュニケーションを大切にする人はネイリストとしての成長が見込めます。ネイリストの仕事は、基本的にチームで業務を分担しながら進めるため、サロンの同期や先輩、後輩と良好な関係を構築できなければ務まりません。

コミュニケーションが円滑な職場は、トラブル発生時もスムーズに対処しやすく、切磋琢磨しながら技術や知識を磨き上げることができます。自分自身はもちろん、職場全体のモチベーションの向上にもつながるため、協調性のある人はネイリストに向いているといえます。

スキルアップに取り組める

向上心があり、スキルアップに前向きに取り組める人はネイリストに向いています。ネイル業界はトレンドの変化が早く、新しい技術やデザインも次々と登場するため、日々の学習が必要です。ネイリストとして働くためには、意欲的に新しいことに挑戦し、継続してスキルアップしていくことが求められます。

ネイルに関する情報を集めるだけでなく、学習会に参加したり、新しいアイテムを試したりすることも大切です。大規模なネイルイベントも開催されているので、主体性をもってさまざまな会場に足を運んでみましょう。

ネイリストに向いていない人の特徴と克服方法

ネイリストに向いていない人にも共通した特徴がありますが、努力や工夫次第で克服できます。主な特徴と克服方法は以下のとおりです。

  • 細かい作業が苦手な場合は、努力でカバーすることが大切
  • 顧客とのコミュニケーションに不安があるなら聞き役に回る
  • おしゃれに興味がなくても、ネイル業界のトレンドや流行を追う

手先が不器用で細かい作業が苦手

手先が不器用だとネイリストとして活躍するのは難しいかもしれません。ネイルが雑な仕上がりになってしまうと、顧客からリピートしてもらいにくくなり、サロン内での評価が下がる可能性があります。ネイリストの職場は基本的に器用な人が多い環境のため、周りと比べて落ち込んでしまうこともあるでしょう。

それでもネイリストとして働きたいのであれば、繰り返し練習し、努力でカバーすることが大切です。毎日練習することで少しずつ細かい作業に慣れてきて、苦手意識の克服につながります。

人と話すのが苦手

サロンで働くうえでは、顧客とのコミュニケーションが欠かせないため、人と話すのが苦手な場合はネイリストに向いていないといわれています。ただし「自分から面白い話題を提供できない」と悩む必要はありません。

話すことが得意でないなら、聞き手に回ることで、顧客の満足度が向上する可能性があります。自分が話すよりも相手の話を聞くことに重点を置いて、相手7割、自分3割程度のコミュニケーションを心がけてみましょう。

ストレスを溜めやすい

ストレスを溜めやすい性格だとネイリストとして苦労するかもしれません。ネイリストは心身ともにストレスを感じやすい仕事です。長時間同じ姿勢で作業を続ける場面が多いため、腰や肩に負担がかかります。仕上がりに納得できなかったり、接客時にストレスを感じたりするケースも少なくありません。

ネイリストとして長く働くためには、体力をつけて、心身を健全に保つことが大切です。自分に合ったストレス解消方法を模索し、こまめに発散することでストレスを溜め込みにくくなります。

おしゃれに興味がない

ネイリストには、ファッションやトレンドに関する知識が問われます。向上心や探求心も求められるため、おしゃれに興味がない人には不向きです。ただし、少しでもネイリストの仕事に興味を抱いたのであれば、自分のできるところから学習を始めてみるのもおすすめです。

たとえば、自分の興味がある分野からおしゃれに関心をもって行動できるようになると、ネイリストへの理解が深まることがあります。「ジャンルの違うファッション雑誌を購入してみる」「人気のネイリストの動画を見てみる」など、少しずつ興味の範囲を広げてみましょう。

ネイリストとして求められること

ネイリストとして求められることは、集中力や体力、向上心です。具体的には、以下の資質やスキルが挙げられます。

  • 施術には時間がかかるため高い集中力と体力・精神面でのタフさが必要
  • 顧客が満足できるネイル技術とコミュニケーションスキルが求められる
  • 変化の激しいサロン業界で長く働くためには、学び続ける姿勢と向上心が必須

体力・精神力のタフさが求められる

ネイリストには、体力面・精神面のタフさが求められます。ネイルの施術には時間がかかるため、長時間の集中力が欠かせません。集中力が維持できないとアートの完成度が落ちるだけでなく、顧客にケガを負わせてしまうリスクも高まります。

また、メンタルの状態がネイルの仕上がりに影響するため、クオリティを保つためには強い精神力が必要です。プライベートで問題が起きても、仕事の場では気持ちを切り替えて、ネイリストとしての責任を果たしましょう。

対人スキルが求められる

指名の多いネイリストは、対人スキルに強みがあります。優れた技術はもちろん、顧客に寄り添った施術ができなければ、リピーターは獲得できません。ネイリストとして活躍したいなら、顧客と楽しく会話し、話を広げられるコミュニケーションスキルが必要です。

会話のなかから、顧客の好みを掴むことができれば、よりよいデザインを提案しやすくなります。タイミングのいい相槌と適度な質問を意識するだけでも、対人スキルの向上は可能です。

学び続ける必要がある

ネイリストは向上心が大切な職業です。業務外でもネイル技術やトレンドを継続的に学ぶ姿勢が求められます。日々学び続ける必要があるため、ファッションやネイルに興味がないと長続きしないかもしれません。

仕事だからと義務的に学ぶのではなく、「ネイル技術の向上が楽しい」と思うことができれば、ネイリストとしての素質があります。

ネイリストになる方法

ネイリストになる方法は、大きく以下の3つがあります。

  • 未経験者としてネイルサロンに応募して採用される
  • ネイルスクールに通ってスキルを学ぶ
  • 通信講座を受けてネイリストの資格を取得する

ネイルサロンで働く

未経験者でもネイルサロンで働くことは可能です。ネイリストは資格が必須の職業ではないため、サロンで働きながら技術を磨く方法もあります。ただし、無資格では求人に応募できない場合も多いため、選択肢は限られます。また、スキルが身につくまでは施術を担当できません。業務外の時間も活用しながら、スキルアップに取り組む必要があります。

ネイルスクールに通う

効率的にネイル技術を学びたいなら、ネイルスクールに通うのがおすすめです。ネイルスクールでは、プロの講師から直接指導が受けられ、正しいスキルと知識が身につきます。ネイリストとしての資格も取得でき、未経験者と比べると就職活動も有利に進められるでしょう。デメリットとしては、費用が高くなりやすく、場所や時間の柔軟性がない点が挙げられます。

ネイリストの通信講座を受ける

通信講座でもネイリストの資格が取得でき、就職活動に活かせます。仕事や家事、育児でスクールに通えない人でも、通信講座なら自分のペースで学習可能です。

ネイリストの資格試験は、主に「ネイリスト技能検定」「JNAジェルネイル技能検定」の2種類があるため、どちらにも対応している講座を選びましょう。資格を取得することで、自分の技術に自信がつき、採用面接でのアピールポイントになります。

ネイリスト通信講座のメリット

ネイリスト通信講座のメリットとして、学習の自由度が高く、曜日や時間に関係なく取り組める点が挙げられます。スクールに通うより費用が安く済むところも通信講座の魅力です。未経験者でも理解しやすい教材となっており、独学よりも知識を体系的に学べます。

まとめ

トレンドや流行に敏感でコミュニケーションスキルが高い人は、ネイリストに向いています。手先が不器用で細かい作業が苦手な人も、努力を続けることでネイリストとしての道が拓ける可能性はあります。ネイリストの仕事に興味があるのなら、向いていないからと諦めるのではなく、克服方法を考えていくことが重要です。

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生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

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