中小企業診断士に合格するための勉強時間は?│スケジュールや勉強方法も解説
- 更新日:2026/02/17
中小企業診断士とは、企業の経営に関する専門知識を有し、課題発見・解決のサポートができるスペシャリストです。国家資格であり、ビジネスで重要な経営について学べるため、キャリア形成の一環として取得を目指す人が増えています。この記事では、中小企業診断士の勉強時間について解説します。科目ごとの勉強時間や試験に向けたスケジュールの立て方も解説するので、ぜひ参考にしてください。
中小企業診断士の合格に必要な勉強時間
中小企業診断士は、経営についての幅広い知識が求められるため、合格までに必要な勉強時間は約1,000時間と言われています。1日2~3時間勉強すると仮定しても、約1年は勉強時間を確保する必要があります。
ただし、無理に短期間で知識を詰め込んだとしても、身についてなければ資格取得後に活かせません。余裕を持って勉強時間を確保し、着実に力をつけていきましょう。
【科目別】中小企業診断士の合格に必要な勉強時間
中小企業診断士は、一次試験と二次試験が実施され、それぞれの科目と事例の勉強が必要です。必要な勉強時間には個人差があるものの、一般的な目安時間を参考にするのがおすすめです。
- 一次試験は7科目で800時間が目安
- 二次試験は4事例で200時間が目安
それぞれの目安勉強時間について、以下で詳しく解説します。
一次試験の勉強時間
中小企業診断士の一次試験の範囲は下記の7科目が該当します。それぞれの科目ごとに必要とされている勉強時間の目安は、以下の通りです。
| 一次試験の範囲となる科目 | 必要な勉強時間 |
|---|---|
| 財務・会計 | 約150時間 |
| 企業経営理論 | 約130時間 |
| 運営管理 | 約120時間 |
| 経済学・経済政策 | 約120時間 |
| 経営情報システム | 約110時間 |
| 経営法務 | 約110時間 |
| 中小企業経営・政策 | 約60時間 |
二次試験の勉強時間
中小企業診断士の二次試験では、事例をもとに出題されます。事例は1~4まであり、それぞれの事例ごとに必要とされている勉強時間は以下の通りです。
| 二次試験の範囲となる科目 | 必要な勉強時間 |
|---|---|
| 事例1~3 | 100時間前後 |
| 事例4 | 100時間前後 |
中小企業診断士に合格するまでスケジュールの立て方
中小企業診断士だけでなく、資格試験に挑む場合は、合格までのスケジュールを大きく3つに分けて計画する方法が効果的です。
- 基礎を学ぶインプット期
- 知識を身につけるアウトプット期
- 試験に備える仕上げ期
以下では、中小企業診断士の目安勉強時間を1年間としたときに、それぞれの期間における勉強時間目安や勉強内容などを解説します。
インプット期(6ヵ月)
中小企業診断士の試験は、出題範囲が7科目と多岐にわたるため、まずは基礎知識を習得する期間としてインプット期を6ヵ月設けます。基礎知識が学べるテキストを参考に、繰り返し学びながら、知識の定着を図りましょう。
ここでのポイントは、1つの科目だけに集中するのではなく、全科目に触れながら勉強を進めていくことです。しっかり知識として定着させるためには、1日の勉強時間のなかで復習の時間も必要です。
アウトプット期(3ヵ月)
インプット期で基礎知識を身につけたら、定着した知識を中小企業診断士の試験で発揮できるよう、3ヵ月間のアウトプット期を設けましょう。アウトプット期では、過去問題を活用しながら、試験の傾向をつかむとともに、演習力を強化していくのが目標です。
過去問を解いていけば、基礎知識がしっかり定着するだけでなく、苦手な分野や得意分野が見えてきます。出題される傾向や問題の特徴を把握しつつ、苦手分野の克服も目指していきましょう。
直前の仕上げ期(3ヵ月)
インプット・アウトプット期が終わったら、最後の3ヵ月間を仕上げ期として、実際の試験に備える時間を設けます。基礎勉強や過去問演習を繰り返しながら、予備校などが実施する模擬試験を受験すると、実際の試験の雰囲気を体験できます。
また、模擬試験の点数が悪かったとしても落ち込む必要はありません。模擬試験の結果から自分の弱点を見極め、本番での対策を考えていくのが大事です。また仕上げ期では、試験に万全の状態で挑むためにも、体調管理にも気をつける必要があります。
中小企業診断士の難易度
中小企業診断士の合格率は3~8%程度となっており、同じ国家資格の行政書士や会計士と比較しても、難易度は高めです。
試験の内訳では、一次試験が20~40%前後の合格率なのに対し、二次試験は20%前後と難易度が異なります。十分な勉強時間を確保し、基礎的な知識だけでなく、応用力もしっかり身につけましょう。
中小企業診断士は勉強時間を満たせば独学でも合格できる?
中小企業診断士の試験は、独学でも十分に勉強時間を確保し、知識を身につけられれば合格も可能です。しかし、合格率は低めで難易度が高い試験でもあるため、おすすめはしません。独学で合格を目指す際には、効率的な勉強スケジュールを組んだうえで、有益な情報とそうでない情報を取捨選択する力が必要です。
独学で中小企業診断士の勉強をするメリット
中小企業診断士の勉強を独学で進める場合、テキストや教材の費用を節約できるというメリットがあります。また、自分のペースで勉強を進められるので、気軽に取り組めるでしょう。
一方、身近に詳しい人や相談できる相手がいない場合、理解に時間がかかるので注意が必要です。さらに、モチベーションを維持できるよう、勉強方法や息抜きに工夫が必要となります。
中小企業診断士に合格する勉強方法
合格に近づくためには、以下の4つの勉強方法を意識すると効果的です。
- テキストと問題集を繰り返し解く
- 自分に合う勉強のスタイルを確立する
- スキマ時間を活用する
- 一次試験と二次試験との関連性を意識する
テキストには、イラストや図表がある視覚的にわかりやすいものがおすすめです。アウトプット用に、過去問を徹底分析したものも用意しておくとよいでしょう。また、一次試験と二次試験との関連性を意識すると、効率的に勉強を進められます。
短期間で勉強しようとしても知識は定着しにくいため、通勤通学や就寝前などのスキマ時間を活用ながら、コツコツ勉強することも大切です。
まとめ
中小企業診断士は、幅広い職種やビジネスシーンで活用できる知識が身につき、信頼性も得られるため人気が高まっている資格です。ただし、簡単に合格できる難易度ではないので、将来のキャリアを考えて資格取得を考えている方は、十分な勉強時間を確保したうえで、計画的に勉強を進めていきましょう。
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- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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