• 更新日:2023/06/15

入試や就職、転職活動時に取得しておきたい資格といわれている漢字検定ですが、漢字検定にもレベルがあります。この記事では、漢字検定に合格したいと考えている人に向けて、漢字検定のレベルや合格基準、漢字検定に合格するメリットを解説します。あわせて、級別の合格率も解説するため、ぜひ参考にしてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 各級のレベルは、1級/準1級は大学・一般レベル、2級は高校卒業・大学・一般レベル、準2級は高校在学レベル、3級は中学校卒業レベル、4級は中学校在学レベル。
  • 各級の合格基準店は、1級/準1級/2級は200点満点80%程度、準2級/3級/4級は200点満点70%程度。
  • 各級の合格率はおおよそ、1級10%、準1級15%、2級30%、準2級35%、3級/4級50%程度。

漢字検定とは

漢字検定とは漢検と略されることもありますが、正式には「日本漢字能力検定」という名称です。漢字を読む、書くというような知識から、漢字の意味を理解して適切に使えるかといった能力を測るための試験です。漢字検定には1級、準1級、2級、準2級と3〜10級までの12段階の級があるため、自分の能力に合わせたレベルの試験を受検できます。

漢字検定に合格するメリット

漢字検定に合格するメリットは何なのでしょうか。以下では、漢字検定取得で得られるメリットを解説します。

入試で評価指標の対象になる

漢字検定に合格することで、高校入試や大学入試などに有利に働くケースもあります。入試の際、加点ポイントとなる可能性があるため、取得しておいて損はないでしょう。実際に、日本漢字能力検定協会が実施した、「令和3年度 高等学校における漢検活用校数」の調査によると、入試において漢検を評価するのは全国の高校の約半数となっています。

就職・転職に役立つ

漢字検定は、就職や転職活動にも役立ちます。就職活動のエントリーシートの記入や一般常識問題などを解く際にも、漢字の間違いがなくなり、適切な漢字を使って自分の考えや志望動機を記載できます。また、転職する際に漢字検定の資格があると、教養がある、知識があると判断される可能性が高くなるなど、有利に働くケースもあるようです。

基礎学力が向上する

漢字能力を高めることで、基礎学力の向上につながります。漢字能力は、すべての基礎となる能力であり、学習の土台となる部分です。漢字能力を高めることで基礎学力が高まるため、国語だけでなく数学や英語、理科などの学力向上にもつながります。また、社会人として働くうえでも漢字能力は必要です。

漢字検定のレベル一覧

漢字検定は、1級、準1級、2級、準2級と3〜10級までの12段階に分かれています。1級/準1級/2級の合格基準点は、200点満点80%程度です。準2級/3級/4級/5級/6級/7級は、200点満点70%程度、8級/9級/10級は、150点満点80%程度が合格基準です。
ここでは、漢字検定のレベルを一覧表にして紹介します。

レベル 対象漢字数
1級 大学・一般レベル 約6,000字
準1級 大学・一般レベル 約3,000字
2級 高校卒業・大学・一般レベル 2,136字
準2級 高校在学レベル 1,951字
3級 中学校卒業レベル 1,623字
4級 中学校在学レベル 1,339字
5級 小学校6年生修了レベル 1,026字
6級 小学校5年生修了レベル 835字
7級 小学校4年生修了レベル 642字
8級 小学校3年生修了レベル 440字
9級 小学校2年生修了レベル 240字
10級 小学校1年生修了レベル 80字

漢字検定の合格基準

漢字検定の合格基準は、級別に異なります。ここでは、級別に満点、合格基準の数値を一覧表にして紹介します。

満点 合格基準
1級 200点 80%程度(160点程度)
準1級 200点 80%程度(160点程度)
2級 200点 80%程度(160点程度)
準2級 200点 70%程度(140点程度)
3級 200点 70%程度(140点程度)
4級 200点 70%程度(140点程度)
5級 200点 70%程度(140点程度)
6級 200点 70%程度(140点程度)
7級 200点 70%程度(140点程度)
8級 150点 80%程度(120点程度)
9級 150点 80%程度(120点程度)
10級 150点 80%程度(120点程度)

このように、1〜2級までは200点満点中80%程度の正解率が合格基準となっており、レベルが高いことがわかります。

漢字検定の合格率

漢字検定の合格率は、レベルによって異なります。ここでは、2022年度の漢字検定の受検データを紹介します。

2022年度 第1回|漢字検定の受検データ

2022年度第1回漢字検定の志願者数や受検者数、合格者数、合格率といったデータを表にして紹介します。

志望者数 受検者数 合格者数 合格率
1級 974人 847人 81人 9.6%
準1級 6,031人 5,337人 733人 13.7%
2級 46,396人 44,512人 12,678人 28.5%
準2級 76,060人 74,419人 26,482人 35.6%
3級 113,707人 110,893人 56,117人 50.6%
4級 61,886人 59,907人 31,954人 53.3%
5級 51,371人 49,385人 36,107人 73.1%
6級 25,560人 24,843人 20,172人 81.2%
7級 23,955人 23,267人 20,267人 87.1%
8級 22,988人 22,213人 18,732人 84.3%
9級 20,530人 19,994人 18,154人 90.8%
10級 16,914人 16,118人 15,589人 96.7%

2022年度 第2回|漢字検定の受検データ

2022年度第2回漢字検定の志願者数や受検者数、合格者数、合格率といったデータを表にして紹介します。

志望者数 受検者数 合格者数 合格率
1級 1,056人 921人 62人 6.7%
準1級 5,886人 5,174人 946人 18.3%
2級 40,851人 38,490人 11,222人 29.2%
準2級 80,566人 77,155人 29,446人 38.2%
3級 140,930人 135,151人 67,936人 50.3%
4級 74,618人 71,061人 36,760人 51.7%
5級 48,688人 46,350人 32,457人 70.0%
6級 27,617人 26,406人 20,487人 77.6%
7級 26,705人 25,464人 21,694人 85.2%
8級 26,048人 24,542人 20,059人 81.4%
9級 21,627人 20,524人 18,295人 89.1%
10級 16,548人 15,324人 14,424人 94.1%

漢字検定の受検方法

漢字検定を受検する方法は、3つあります。以下では、それぞれの受検方法について解説します。

個人受検

個人受検とは、その名のとおり個人で申し込みをして受検する方法です。個人受検の場合は、全国の主要都市約180か所にある公開会場で受検を行います。検定は年に3回実施されます。検定時間は、受検する級によって異なります。1~7級は60分間、8~10級は40分間です。

団体受検

団体受検とは、学校や塾、企業などの設置条件を満たしている団体が、志願者を10名以上集めて、まとめて申し込みを行う方法です。団体受検は年に3回程度実施されています。受検会場は、準会場と団体公開会場の2つに分けられます。準会場とは学校や団体が自ら用意した会場で、団体公開会場は日本漢字能力検定協会や提携機関が設けた会場です。

インターネット受検(漢検CBT受検)

漢検CBT受検とは、インターネットで受検できるシステムです。ただし、漢字検定2〜7級までが対象で、これ以外の級はインターネット受検には対応していません。インターネット受検は、システムを導入している最寄りの検定会場で受検できます。会場によって異なりますが、受検日は年3回に限定されず都合のいい日を選べます。

まとめ

漢字検定に合格することで、高校や大学入試、就職や転職などの際に有利に働く可能性があります。また、基礎学力の向上なども見込めるため、受検してみるといいでしょう。

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この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

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よくある質問

漢検の効率的な勉強方法は?

漢検に効率的に合格するためには、漢検の受検を決めたらまず、学習計画を立ててから勉強することがポイントです。効率的な勉強には、自分に合った問題集選びも重要です。また、過去問を解くことで、受検のゴールを知れて、効率的ナ勉強に繋がります。

漢検の問題集の選び方は?

漢検の問題集の選び方としては、日本漢字能力検定協会の公式本チェックすることや、自分の勉強スタイルに合った問題集を選にぶことが大事。できるだけ時間をかけず要点を絞って勉強したい方は頻出度別問題集がおすすめです。

漢検CBTへの対策は?

漢検CBTへの対策方法としては、書き取りの問題の方が、読みを答える問題や記号問題などよりも配点が高いため、できるだけ早く入力し、書き取りの問題に時間を割くことがポイントです。

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