ユーキャン講師インタビュー#2オンライン研修の効果を高めるための必須ポイント

2020年08月31日

オンライン研修の効果を高めるための必須ポイントについて、
ユーキャンの人気講師である荒井講師へインタビューしました。

企業様でのオンライン研修の実施がかなり進んできておりますが、その実施方法や効果の高め方は集合研修とすべてが同じというわけではありません。
今回は、私どもに寄せられるお問合わせの中でも特に多いお悩みやご相談の中からピックアップ。
コミュニケーションの専門家である荒井講師による解説もあわせてご紹介いたします。

講師プロフィール

荒井 ゆき江講師

高校卒業後アメリカの大学に進学し、環境科学科を卒業後帰国。 海外での語学習得経験を通じて非言語のコミュニケーション機能の大切さを実感しながら、異文化コミュニケーションの難しさと楽しさを知る。展示会・コンファレンスの運営やPRコンサルティングでの経験を経て、仕事に不可欠なコミュニケーション能力の必要性を痛感、その育成方法を模索し始める。現在はコミュニケーション能力開発をベースとした人財育成セミナーを運営する傍ら、神奈川工科大学では理系学生に必須の「英語でのコミュニケーション」やキャリア育成に関する講座を担当。

荒井ゆき江講師

オンライン研修に関する、よくあるお悩み

お悩み1 「集合研修と同じ講師に、オンライン研修を頼んでも大丈夫?」

意外と多いのがこのお悩みです。
集合研修が得意な講師でも、オンライン研修では勝手が違うもの。
なぜなら、オンラインでは参加者の反応が読み取りにくく、集合研修以上に講師から受講者への働きかけが重要になるからです。
講師選びの際は、「オンライン研修経験の有無」をご確認することをおすすめします。


お悩み2 「オンライン研修でグループワークがうまくできるの?」

Web会議を行った際、発言のタイミングが難しいと感じたことがありませんか。
オンライン上だと、相手の空気感が読みづらく、また一人ずつしか発言ができないため、意見交換がしにくくなってしまうのです。
その状況を改善するために必須なのが、『ビデオON』『ギャラリービュー』。
そのやり方については、次の章でご紹介しています。


お悩み3 「研修の時間が短くなってしまう・・・」

双方向がうまくいったオンライン研修ほど、通常の集合研修よりも集中力を使います。
そのため、あまり長い研修には向いていません。
そこでオススメしているのが、研修の内容の分割。
通常1日1回でやる集合研修も、場所を使わないからこそ、複数回に分けることが可能に。
前回の振り返りもできるので、知識の定着にもつながります。
また、eラーニングとのセットもおすすめ。
事前にeラーニングで各自に学習をさせ、その後に研修を行うことでより有益な研修となります。

オンライン研修を成功させるための鍵

研修前の参加意識を高める

「その研修から何を学びたいと思うか?」について、受講前の段階で各自に目標設定を促しましょう。そして、研修の冒頭で一人ずつ、各自の目標を宣言する時間を取ってください。講師も含めたその場の全員で皆の目標を共有するための大切な時間です。少人数ならば一人ずつに発言してもらい、参加人数が多い場合はオンラインならではの「チャット機能」を活用しましょう。ほかの参加者の目標を聞くことで「あ、そんな視点もあったのか!」と気づくことも多いはずです。講師にとっても、個々の参加者の課題や関心事を把握することで、参加者の目線やニーズを踏まえた研修内容に微調整することもできます。



受講中は『ビデオON』『ギャラリービュー』で参加

自分も画面に映る!となれば、参加者は気を抜いたり、「ながら受講」をしたりすることはできません。常に「見られている」という意識と「自分自身が見える」ということが、程よい緊張感をもたらし集中力を高めます。
これは同時に、自分自身を客観視できる貴重な機会でもあります。オンラインでは、自分が発言するときの表情や姿勢、相手に対しての反応などがリアルに比べて伝わりにくいものです。いつもよりオーバーアクションなくらいでないと、画面越しに意志や気持ちをはっきり「見せる」ことができません。大げさにうなずく、手で○×を出すなどの身振り手振りをさせるといったルールを事前に設けることをおすすめします。
視覚と聴覚のみが頼りのオンラインで、どのように振る舞えば相手にわかりやすく伝えられるかのヒントがそこにあります。



研修後の『フィードバック』を相互に活用する

双方向性の高い研修では、ほかの参加者の発言や表情に励まされたり、拍手に勇気づけられたり、といった場面が多々あります。ほかの参加者への「働きかけ度合い」を確認できるのも、全員を均一に見渡せるオンラインならでは。一画面に映し出される人数には限りがありますが、受講後アンケートなどで「印象に残る反応を見せてくれたのは誰?」「誰のどんなアクション/表情に励まされましたか?」に答えてもらうことで、参加者の中に潜在するリーダーの素質や指導力の片鱗を発見することができるでしょう。「働きかけ度合い」が高かった参加者本人には、ぜひその結果を伝えてください。本人すら気づいていない大きな可能性の扉が開くかもしれません。

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