学びよろこびをあなたに

 

通信教育なら生涯学習のユーキャン


 

ニュースリリース

2021.12.08

【Z世代・ゆとり世代・就職氷河期世代への調査】スキルアップ意欲が高いZ世代、取得すべきと思う資格1位は「TOEIC(R)テスト」!

ゆとり世代は「簿記」、就職氷河期世代は「ファイナンシャルプランナー(FP)」と、お金への不安が反映


 『「現代用語の基礎知識」選 2021ユーキャン新語・流行語大賞』のトップ10に「Z世代」が選出されるなど、新たな価値観を持ち、今後の消費の中心となる世代が注目を集めています。そこで、通信教育を手掛ける株式会社ユーキャン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:品川泰一)は、 Z世代・ゆとり世代・就職氷河期世代の3世代で仕事や資格に対する意識にどういった違いがあるのかを明らかにするため、 10代〜50代の男女591名を対象に意識調査を実施しました。

 

【調査結果トピックス】

1.Z世代が仕事をする上で大切だと思う価値観1位は「楽しく働くこと」、一方で就職氷河期世代の1位は「安定していること」


2.全世代、 80%以上が「将来への不安がある(※少しあるも含む)」と回答。不安だと感じていることはお金や仕事、結婚でそれぞれの世代に違いが表れる結果に


3.Z世代は60%以上が普段の生活から「勉強するようにしている」と回答。ゆとり世代は50%、就職氷河期世代は39%と約10%ずつ変化


4.自分の世代が取得すべきと思う資格1位、 Z世代は「TOEIC(R)テスト」、ゆとり世代は「簿記」、就職氷河期世代は「ファイナンシャルプランナー(FP)」 


※なお、本調査においては「Z世代」「ゆとり世代」「就職氷河期世代」を下記の通り定義しております。

Z世代=18歳〜26歳、ゆとり世代=27歳〜35歳、就職氷河期世代=36歳〜51歳


【トピックス1】仕事をする上で大切な価値観、 Z世代は「楽しく働くこと」、ゆとり世代は「プライベートを大切にできること」、就職氷河期世代は「安定していること」


誰しも、仕事をする上で大切にしている価値観があるはずです。大切にしている価値観は個人の経験やライフステージによって変化していきますが、世代ごとにその時の出来事や社会情勢も反映されるのではないでしょうか。本調査ではZ世代、ゆとり世代、就職氷河期世代の価値観の違いに着目し、仕事や学び、資格に対しての質問をしました。 


仕事をする上で大切にしたい価値観については、それぞれの世代のライフスタイルが反映される結果となりました。 Z世代は1位が「楽しく働くこと」となり、これから働く時間が長い分、仕事に楽しさを求めていることがわかります。ゆとり世代の1位は「プライベートを大切にできること」で、結婚や子育てなどでライフステージが変化していく年齢に差し掛かり、他世代と比較してプライベートを重視する結果でした。バブル崩壊後の”就職難”となった時代を経験・目撃している就職氷河期世代は「安定していること」が1位となり、安定志向であることが改めて明確になりました。


その他、世代間で差が生まれたのは「仕事で新しいことに挑戦できること」への回答です。 Z世代は16.0%、ゆとり世代は10.2%、就職氷河期世代は8.1%が大切な価値観と回答し、若い世代ほどチャレンジ志向であることがわかりました。


次に、職場へ求めたいことを質問したところ、就職氷河期世代は半数が「良好な人間関係・社内の風通しの良さ」と回答しました。これまでの仕事経験が長い分、人間関係で悩んだり、社内のコミュニケーションで困ったりするケースが多かったのかもしれません。数値に少し差はあれど、 Z世代、ゆとり世代ともに「人間関係」と「給与の高さ」を求めている方は多く、年代関わらず職場に求めていることだとわかりました。


また、ワークライフバランスについての質問でも、世代間の違いが少しずつ出ています。プライベートよりも仕事を充実させたい派は、 Z世代で32.0%、ゆとり世代で28.3%、就職氷河期世代で18.8%という結果になりました。いずれの世代も「プライベートと仕事のバランスを取りたい」との回答が最も多かったものの、若い世代の方が仕事や学業を優先する傾向にあるようです。

 

【トピックス2】将来への不安、全世代80%以上が「ある」「少しある」と回答。一方で、何に不安を感じているかは世代ごとに違いが表れる結果に


「人生100年時代」を迎えようとしている昨今、自らの将来はまだあまり想像がつかないと感じる方が多いことでしょう。老後だけではなく、近い将来でさえもあまりイメージしきれていない…という方もいるかと思いますが、コロナ禍でさらに不安が大きくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。事実、将来への不安があるか質問したところ、全世代ともに80%以上が「ある」または「少しある」と回答しました。

 

一方で「何に不安を感じているか」は、世代ごとの違いが明確になりました。就職氷河期世代は、 63%の方がお金のことが不安と回答。「老後2,000万円問題」が話題になったように、上の世代ほど自らの老後資金の問題を含め、お金のことをリアルに捉えていることが表れた数字になりました。「定年退職後の生活が不安で仕方ない。年金は貰えるのか、どのくらい貯蓄するべきなのか、震災もあるかもしれないし…。など考えたら不安しかない。 (45歳女性)」といった声も挙がっています。 


ゆとり世代とZ世代も「お金のことが不安」と回答した方が一番多かったものの、それぞれの世代ならではの不安が結果に現れています。ゆとり世代は「頼れる身内が近くに居ない環境で子育てをしっかりできるかが不安。 (29歳女性)」など「子供」のことを不安と思っている割合が他世代と比較して約2倍多くなりました。 Z世代では「お金」と「仕事」に続き、「結婚」との回答が3番目に多い結果となりました。年末年始に実家に帰省すると、親や親戚からの「マリハラ(=マリッジハラスメント、未婚者に対して結婚のことを必要以上に聞いたり、結婚しない理由を問い詰めたりする嫌がらせのこと)」に悩む方も多いため、これからのシーズンは話す側も気をつけたいテーマです。

 

次に、その不安に対して準備していることを聞いたところ、どの世代も共通して30%以上の方が「貯金」と回答しました。次に多かった回答はZ世代が「スキルアップ・資格取得」、ゆとり世代・就職氷河期世代が「投資」となっています。ただし、いずれの世代でも15%以上の方が将来のために「スキルアップ・資格取得」を準備として行っていると答えました。自らのスキルアップにより仕事の幅を広げたりキャリアアップに繋げたりして、不安を減らすように努力している方も多いことがわかりました。


【トピックス3】スキルアップに対する意欲はZ世代が一番高い結果に。意欲に伴って、 Z世代は普段の生活から半数以上が「学んでいる」と回答


全世代通して将来への不安を抱えている方が多い中、スキルアップのための勉強をしている方が一定層いることがわかりました。それでは、そもそもスキルアップに対しての意欲に世代間での違いはあるのでしょうか。 


「学びやスキルアップに対して意欲はありますか」と質問したところ、「とてもある」「ある」「少しある」と答えた方がZ世代は84.5%、ゆとり世代は79.0%、就職氷河期世代が76.9%と続き、若い世代ほどスキルアップに対して意欲的なことがわかりました。とはいえ、全世代で4人に3人以上が意欲があると回答し、多くの方がスキルアップへの意欲を見せていることがわかります。


次に、普段の生活の中での勉強・学習に対する意識を聞いてみると、こちらも若い世代ほど勉強意識が高い結果が出ました。「学びたいことがあるため、積極的に勉強するようにしている」「学ばなければいけないことがあるため、仕方なく勉強している」「特に学びたいことはないが、勉強するようにしている」の3つに回答した方がZ世代は63.5%、一方で就職氷河期世代になると38.7%まで降下しています。


スキルアップへの意欲は全世代で4人に3人以上が「ある」と回答していたものの、実際に行動に移せている方は若い世代ほど多い結果になりました。世代が上になるにつれて、仕事で責任あるポジションについたり、子育てや介護などで忙しくなったり、自分の時間を取るのが難しいのかもしれません。

 

前問で普段から「勉強するようにしている」と回答した方に対して勉強する理由を聞いたところ、世代間で違いが見られました。 Z世代は1位が「仕事や学校で必要なため」、続いて「自分の興味関心を広げるため」「将来が不安なため」という結果でした。ゆとり世代は1位が「キャリアアップ・収入アップのため」と、 Z世代と比較し仕事歴が長い分、必要に応じての勉強ではなく仕事上の目標達成のために勉強しているようです。一方で就職氷河期世代は1位が「自分の興味関心を広げるため」となり、仕事のためよりもプライベートを充実させるために勉強している傾向にあることがわかりました。


【トピックス4】働き方の多様化や価値観が変化していく時代。それぞれの世代が「自分たちが取得すべき」と思う資格は?


コロナ禍で以前と比べ、より働き方が多様化し、働くことに対しての価値観も変化しつつある昨今。それでは、それぞれの世代がこの時代に「自分たちが取得すべき」と考えている資格は何でしょうか。


Z世代は1位がTOEIC(R)テスト、 2位がITパスポート、 3位がマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)、 4位がメンタルヘルス・マネジメント(R)検定となりました。グローバル化が急速する時代にデジタルネイティブとして成長したZ世代らしい結果となりました。 TOEIC(R)テストを選んだ方は「英語が必要とされないことがないから。言語は将来の選択肢の幅を広げてくれる可能性があるから。 (24歳男性)」、 ITパスポートを選んだ方からは「インターネットを通じて、他者と関わる機会が増えていくと思うから。 (24歳女性)」という声が挙がりました。 4位のメンタルヘルス・マネジメント(R)検定は、コロナ禍以降のストレスに負けないための資格として注目されています。


ゆとり世代は1位が簿記、それ以降はTOEIC(R)テスト、ファイナンシャルプランナー(FP)、宅地建物取引士と続きました。就職氷河期世代は1位がファイナンシャルプランナー(FP)、 2位はTOEIC(R)テスト、 3位はITパスポート、簿記となりました。就職氷河期世代はお金が心配と回答した方が多かったため、それに伴いファイナンシャルプランナー(FP)が1位となっています。コロナの影響で不安定な状況が続いており、「年金がいくら貰えるかわからないので自分の身は自分で守るため。 (45歳女性)」という声があがるなど、お金への心配と関心が伺えました。

 

調査の結果、仕事や学び方の価値観は世代ごとに違いがあることがわかりました。例えば、これからの未来を担っていくZ世代は働く時間が長い分、仕事に「楽しさ」を求め、様々なライフステージの変化を迎えるゆとり世代は「プライベート重視」の傾向にあり、就職氷河期世代はお金のことを心配している方が多く「安定」を求める傾向にあることがわかりました。


ユーキャンは、新しいスキルを身につける・資格取得を目指すことは、どの世代においても仕事やプライベートの生活を充実させるきっかけになると考えています。学びを通して一人でも多くの方がより豊かな人生を過ごせるよう、ユーキャンはこれからも活動を続けてまいります。 


■調査概要 

調査名:(世代別)働き方と学び方に関する意識調査

調査対象:10代〜50代の男女 591名

実施期間:2021年11月2日〜8日

実施方法:インターネット調査

対象地域:一都三県

※グラフのパーセンテージは四捨五入されているため合計値が100にならないものもございます。 


ニュースリリースに掲載されている内容は、発表時点の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また、古いお知らせに掲載されているリンクにつきましては、ページがなくなった等の理由で表示できない場合がございます。あらかじめご了承ください。