行政書士試験のために必要な勉強時間は?効率的な勉強方法と合わせて紹介

- 公開日:2020/06/01
仕事に役立てるため、行政書士の資格取得を検討している人は多いです。行政書士の資格試験は難易度が高く、試験のための勉強時間がどれくらい必要なのか気になります。
この記事では、試験に合格するために必要な勉強時間、試験の概要などを解説します。効率のいい勉強方法についても紹介しているので、参考にしてください。
行政書士の試験とは?
行政書士試験は、行政への許認可申請や書類の作成を行える国家資格。受験資格は特になく、年齢や学歴、国籍を問わず、誰でも受験可能です。
行政書士の試験は、行政書士を目指す人の多くが受験する試験です。行政書士の資格は、取得することで行政への許認可申請や書類の作成を行える国家資格です。資格試験に合格後、行政書士名簿に登録すれば業務を行えます。
行政書士試験の概要
行政書士試験は、毎年11月の第2日曜日に行われます。受験資格は特になく、年齢や学歴、国籍を問わず、誰でも受験可能で、受験費用は7,000円です。試験科目は、「行政書士の業務に関し必要な法令等(46問)」、「行政書士の業務に関連する一般知識等(14問)」の2種類で、合計60問が出題されます。合格基準は300点満点中180点以上と、6割以上の得点を取得することが目安となります。
行政書士試験の難易度
行政書士試験は、過去10年間で比較すると、合格率が上昇傾向にあります。試験は法律関連が中心であり、合格者は10人に1人と、難易度は高めです。ただし、弁護士や司法書士など、他の法律を扱う資格試験と比較すると、行政書士の難易度は低めと言えます。
勉強時間の目安は500~1,000時間
行政書士に合格するために必要な勉強時間の目安は500~1000時間。通学や通信講座などを活用すれば効率よく目指せます。
行政書士に合格するための勉強時間は、500~1,000時間が目安です。独学・専門学校・通信講座などで学ぶ方法があります。どのような勉強方法を選ぶか、1日に確保できる勉強時間や、1週間のうち勉強できる日数などによって、合格までに必要な勉強時間は異なります。
もともとの法律の知識の有無によっても勉強時間は変わってきます。以下はあくまでも目安として、参考にしてください。
独学の場合の勉強時間
初めて法律の勉強をする人が独学で試験合格を目指す場合、1年間で800~1,000時間の勉強時間が必要となります。1日あたりの目安は2~3時間程度となります。
独学のメリット
- 費用があまりかからない
- 自分の好きな時間に勉強できる
独学のデメリット
- 質問できないため、わからない部分がそのままになってしまう
- 効率的に進めないと、トータルの勉強時間が長くなる
- モチベーションを維持するのが難しい
勉強のコツ
独学で勉強する期間を、「基礎」「応用」「仕上げ」の3段階に分けて勉強を進めます。生活に身近な民法の勉強から始めるのがおすすめです。
専門学校に行った場合の勉強時間
各専門学校のサイトで紹介されているデータによると、合格者の勉強時間としては500時間が目安となります。
専門学校のメリット
- 講師に直接教えてもらえるため、理解しやすい
- 随時質問が可能である
専門学校のデメリット
- 多額の授業料がかかる
- 通学に時間がかかる
- 決められた時間割での出席が必要
勉強のコツ
学校で教わった内容を復習し、不明な点は講師に直接聞くことが大切です。同じ目標をもつ同級生もいるので、試験対策などの情報交換をするといいでしょう。
通信講座を利用した場合の勉強時間
通信講座の場合、勉強時間は500時間が目安となります。受講期間は講座の種類によって、6カ月から15カ月まであります。内容も初心者向けから、法律の知識がある人に適した講座まで選べます。
通信講座のメリット
- 自宅など、好きな場所で勉強できる
- スケジュールを組みやすい
- 勉強の効率がいい
- 質問や添削などのサポートがある
通信講座のデメリット
- 質疑応答の返信に時間がかかる
- モチベーションを保つ必要がある
勉強のコツ
勉強中に不明な点があれば、質問をして理解を深めることが大切です。効率よく勉強するために、勉強のスケジュールに合わせて教材をこなしましょう。
ユーキャンの行政書士講座では、受講期間は6カ月が標準です。受講開始日から試験月まで6カ月に満たない場合は、次の試験開催月までサポートが受けられるので安心して試験に臨めます。
スケジュール表を作成してみよう
効率のいい勉強を進めるためにも、スケジュール表を作成することをおすすめします。勉強を開始する時期は、試験日から逆算して決めるといいでしょう。1日に何時間、週に何回の勉強時間が取れるかも考慮して作成しましょう。
1日3時間、週6日間の勉強時間が確保できれば、1週間で18時間、1カ月では72時間の勉強ができることになります。一般的には、基礎法学を最初に勉強し、憲法・民法・行政法の順に勉強を進めましょう。最後に商法・会社法・一般知識等を勉強します。そのあとは、模試などを受けるなど直前の試験対策を行うといいでしょう。
1カ月目(勉強開始) | 基礎法学・憲法・民法 |
2カ月目 | 民法 |
3カ月目 | 行政法 |
4カ月目 | 商法・会社法 |
5カ月目 | 一般知識等 |
6カ月目 | 模試など試験対策 |
効率のいい勉強をするためのポイント
効率よく勉強するためのポイントを紹介します。
行政法と民法をマスターする
行政書士の試験では、出題問題数の約半分は行政法と民法で占められ、配点も188点/300点と、非常に高くなっています。そのため、行政法と民法をマスターしておけば、合格点に近い得点が取りやすくなります。行政書士試験は、全体で6割以上の得点取得で合格です。
スキマ時間をうまく使う
まとまった勉強時間を取るほかに、スキマ時間をうまく使うのも効率よく勉強するためのポイントです。通勤や通学の時間、仕事の休憩時間などを活用しスキマ時間を捻出しましょう。
最近は、行政書士試験に向けた勉強アプリもあるので、少しの時間でも勉強できます。
過去問学習は徹底的にしよう
試験対策として、過去問学習を徹底的に行うことをおすすめします。完全に同じ問題は出なくても、似た傾向の問題や、過去の問題を応用して出題される可能性は高いです。ある程度基礎知識がついてきたら、多くの過去問題に取り組み、解法のテクニックを身につけましょう。
直前模試は必ず受けよう
直前模試は必ず受けるようにしましょう。直前模試で出題される予想問題は的中する可能性が高いため、情報収集としても役立ちます。自分がその時点でどの程度のレベルなのかもわかるので、さらに勉強が必要な科目などを見出すことも可能です。独学で勉強している人は必ず受けることをおすすめします。
勉強の計画を立てよう
勉強を始める前には、簡単でいいので、計画を立てましょう。行政書士試験の出題範囲は広く、無計画に勉強を始めると、すべての範囲をまんべんなく勉強できない可能性があるからです。しかし、あまり細かすぎる計画を立てると実現できない可能性があるので、ざっくりとした計画にしておくといいでしょう。
まとめ
行政書士試験に合格するためには、法律知識の有無などにより個人差がありますが、およそ500~1,000時間の勉強が必要と言われています。自分が確保できる時間を考え、無理のない計画を立てることから始めましょう。
独学では続ける自信がない、もっと効率的な勉強をしたいといった場合には、通信講座の活用をおすすめします。ユーキャンの行政書士講座では、民法や行政法など配点の高い科目から、効率的に進められるようテキストが工夫されています。試験対策として重要な過去問題については非常に丁寧な解説を行っています。質問や添削のサポートもあり、継続して勉強が進められます。行政書士試験を受験する人はぜひ検討してください。
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