• 更新日:2023/07/12

美しい文字を書くには、「右上がりに書く」「すき間を意識」など、いくつかのコツがあります。読みやすくきれいな文字が書けると相手に好印象を与えるだけでなく、スキルアップや人間関係にもいい影響を与えます。

この記事では、美文字を書くコツや文章の整え方、美文字を書くメリットを解説します。大人だからこそ身につけておきたいスキルのひとつとして、美文字テクニックを手に入れてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 美文字を書くポイントは「字を整える」「文章を整える」。
  • 字の形を整えるコツは「やや右上がりに書く」「重心を右下にかける」「すき間や角度は均等にする」「縦線は垂直に書く」こと。
  • ユーキャンの実用ボールペン字講座は、受講生総数220万人以上。お手本をなぞってまねる手軽なレッスンや丁寧な添削指導で、短期間で大人の美文字を実現。

美文字を書くポイントは「字を整える」「文章を整える」

美しくて読みやすい文字を書くポイントは2つあります。「文字の形を整える」ことと、「文章の見た目を整える」ことです。文字には、漢字やひらがな、カタカナなどがあります。これらをすべて同じように書くのではなく、書き分けを意識することが重要です。字の大小などで緩急をつけることで整った文字・文章に見えます。

美文字を書くためのペンの持ち方

美しい文字を書くためには、ペンの持ち方も意識しましょう。ペンを持つとき、つい力を込めて握ってしまう人も少なくありません。しかし、美文字を書くには力を抜いて、ゆったりと持つことが大切です。ペンの軸が人差し指の第2関節と第3関節の間にくるように意識することもポイントです。

正しくペンを持つことで手首に負担がかからず疲れにくくなり、集中力が持続しやすくなるというメリットもあります。

ペンを入れるときは45度の“ため”を意識

ペンを入れるときには、ためを意識しましょう。ためとは書き始めのときに入れる、斜め45度の打ち込みのことです。ためを意識せずに書くと、単調な文字になりがちです。美しい文字を書くためには文字に緩急をつけることが大切です。縦線にも横線にもためを入れることで、線にメリハリが出るだけでなく、大人っぽく落ち着いた文字に見えます。

字の形を整える4つのコツ

字の形を整えるコツは4つあります。ここでは、4つのコツについて詳しく紹介します。

やや右上がりに書く

横線は、やや右上がりに書くことがポイントです。約6度の角度を意識して、右上がりに書くと美しく見えます。右上がりに書くことで、スピード感が出て文字に引き締まった印象を与えられます。右下がりの文字や横線の角度が不揃いの文字は、だらしなく見えたり単調な印象を与えたりします。

重心を右下にかける

重心は右下にかけるように意識しましょう。横線を右上がりに書くことで文字全体が右上がりになります。そのため、重心は右下にかけてバランスを取るようにします。右下の部分にくるハライやトメ、ハネなどを長く書くとちょうどいいバランスに仕上がります。バランスが悪いと、文字に不安定な印象を与えてしまいます。

すき間や角度は均等にする

すき間や角度は均等にそろえましょう。すき間や角度が均等になっていることで落ち着いた印象になり、バランスの取れた美しい字にみえます。すき間の大きさがバラバラになっていると、字が歪んで見えます。また、角度がバラバラだと、雑で安定感のない印象を与えるので注意しましょう。

縦線は垂直に書く

縦線はまっすぐ垂直に書きましょう。縦線が垂直に書かれていると、安定感のある落ち着いた文字に見えます。一方、縦線が傾いていると、不安定さや頼りなさが際立ってしまいます。まっすぐに線を書くのは難しいものです。どうしても垂直に書けない場合は、少し左に倒すように書くといいでしょう。

文章を整える2つのコツ

字を整えることができたら、文章を整えましょう。文章を整えるコツは2つあります。

漢字は大きめに、ひらがなは小さめに書く

ほとんどの場合、漢字よりもひらがなのほうが画数は少なくなります。そのため、同じ大きさで書くとひらがなの余白が大きくなり、不自然に見えてしまいます。漢字は大きめに、ひらがなは小さめに書きましょう。カタカナも含めた文字の黄金比は「漢字 10:カタカナ 8:ひらがな 7」となります。

字間は均等に空ける

文章を整えるときは文字と文字の間を意識することも大切です。字間は「広めにとる」「均等に空ける」の2つがポイントになります。一定の間隔を保って文字を書くことで、文章が読みやすくなります。字間が詰まりすぎていたりバラバラになっていたりすると、文章が読みづらくなり内容も理解しにくくなります。また、字間が狭いと窮屈なイメージにもなります。

美しい漢字・ひらがなの書き方

美しい文字を書くポイントは、漢字とひらがなで異なります。ここでは、どのようなポイントに気をつければいいのか解説します。

ひらがなは曲線やつながりを意識する

ひらがなには曲線が多く使われているので、曲線をなめらかに書くことが大切です。ひらがなを書くときは、流れるような線や丸みのある曲線を意識しましょう。一筆書きをイメージしながら、流れやつながりを書きます。はじめは螺旋や渦巻、S字で曲線の練習をすると効果的です。

漢字は横線やスキマを意識する

漢字は横線やスキマを意識して書きましょう。横線は弓なりにカーブを描くようにするのがポイントです。また、縦線に横線をくっつけずに書くことで、上品な印象の文字になります。漢字の横線は、漢数字の「一、二、三」が基本です。まずは「一、二、三」を練習して基本をマスターするといいでしょう。

美文字が書ける5つのメリット

美しい文字が書けると、仕事や人間関係に良い影響が出ます。ここでは、5つのメリットをお伝えします。

1.好印象や品の良さにつながる

美しい文字が書けると、他人に好印象を与えられるようになります。「字が人をあらわす」などといわれるように、きれいな文字だと礼儀正しそう、賢そうといった良い印象を抱かれやすいです。また、しっかりと文章を書こうという意欲や、一生懸命さが伝わるというメリットもあります。

2.ビジネスシーンでの評価が期待できる

美文字は、ビジネスシーンでの評価につながるケースもあります。例えば、履歴書や職務経歴書などを手書きするときに活かせるでしょう。就職や転職の際は、履歴書などが第一印象になります。また、お礼状や郵便物の宛名書きが美しい文字で書かれていれば、相手方の印象が良くなるでしょう。

3.出会いや人間関係が深まるきっかけが増える

美しい文字が書けることが周囲で話題になり、出会いのきっかけになったり人間関係が深まったりするケースもあります。実際に、見た目は派手なのにきれいな字を書くというギャップで印象が良くなり、人間関係が深まるきっかけになった人もいます。また、「字が上手な人」というイメージがつくことで、周囲の人から一目置かれることもあります。

4.手書きすることで記憶力が向上する

手書きによる記憶力の向上も期待できます。文章を考えるときには左脳が使われますが、文字を書くときには右脳が刺激されます。双方を刺激することで脳が活発に動くことも、美文字のメリットのひとつです。また、一文字一文字を丁寧に書くため、パソコンなどよりも脳が活発に働いて、内容をより記憶できるようになります。

5.創造性やリラックス効果が期待できる

文字や文章を手書きすることは、思考の整理にも役立ちます。文字として書き出すことで、冷静に考えを見直せるようになります。また、頭や心の中に抱えているものを文字としてアウトプットすることは、リラックスやストレス解消になります。脳が刺激され、新しいアイデアが浮かぶなど、創造性が刺激されることもメリットといえます。

美文字はどこで習えばいいのか?

美しい文字を学ぶには、独学やボールペン教室などに通う、通信講座を受講するといった方法があります。独学の場合、お金がかからず自分のペースで勉強できるのがメリットです。ただし、美文字を書くポイントなどは自力で調べる必要があるため、上達に時間がかかります。教室への通学は教室に通うため時間や費用がかかりますが、講師に直接指導をしてもらえます。

通信講座は受講料が必要ですが、家事や育児、仕事のスキマ時間で勉強できます。また、教室に通う手間や交通費がかからないことも魅力です。

まとめ

美しい文字が書けることで印象が良くなったり、出会いや人間関係が深まるきっかけになったりと多くのメリットがあります。手書きする機会が少ない現代だからこそ、いざというときのスキルや魅力のひとつに、美文字テクニックを手に入れてみませんか。

ユーキャンの実用ボールペン字講座は、受講生総数213万人以上を数える人気の講座です。お手本をなぞってまねる手軽なレッスンや丁寧な添削指導で、短期間で大人の美文字を実現できます。自分のクセ字に悩む方や美しい文字を書きたいと考えている方は、ぜひ受講をご検討ください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

ひどいクセ字でも美文字になれる?

実は、「自分は字が下手だ」と思っている人こそ、上手になれる素質に富んでいます。なぜなら、文字に対する美意識があるからこそ「下手だ」「上手だ」と判断できるのです。その美意識を高め、技術を磨けば、必ず上手な字が書けるようになるはずです。

どれくらいで美文字を目指せる?

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