• 公開日:2020/06/01

転職やキャリアアップのため、ケアマネジャーの資格取得を目指している人も多いのではないでしょうか。この記事では、ケアマネジャーとはどのような資格かを含め、試験の受験を検討している人に向けて仕事の内容を紹介します。試験対策や難易度、試験の詳細についても解説しますので、自身に合った試験対策の検討に役立ててください。

ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?

ケアマネジャーの正式名は「介護支援専門員」で、国家資格ではありません。介護を必要とする人をサポートする仕事です。要介護認定された介護保険サービス利用者やその家族と相談して、利用者に適したケアプランを作成し、市区町村や介護に関連する事業者などと調整を行います。

勤務先は、複数のケアマネジャーが在籍する「居宅介護支援事業所」のほか、老人ホームなどの介護施設、なかには独立して業務を行うケアマネジャーもいます。

ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事内容

ケアマネジャーの主な仕事内容としては、利用者やその家族から希望を聞き取り介護の方針を決める「ケアプランの作成」、介護保険サービスを受けるための「要介護認定に関する業務」、介護保険の利用単位数などを計算する「給付管理業務」などがあります。勤務先は施設と居宅の2種類に分かれますが、主な業務内容はほぼ変わりません。


居宅ケアマネ

居宅ケアマネジャーは、居宅介護支援事業所に勤務します。地域に住んでいる高齢者を担当し、自宅を訪問します。生活スタイルやかかりつけ医などが利用者ごとに異なるため、それぞれに合ったケアを見極めなければなりません。利用者の様子を観察できる時間も限られるため、夜間や普段の様子が把握しづらいこともあります。


施設ケアマネ

施設ケアマネジャーは、老人ホームなどの介護施設に勤務します。勤務先の施設に入居している利用者を担当するため、利用者の自宅への訪問はありません。施設の場合は、生活スタイルや連携先医療機関もほぼ統一されているので、利用者の細かな状態も把握しやすいでしょう。

ケアマネジャー(介護支援専門員)資格とは?

ここからは、ケアマネジャーとして仕事をするための資格について解説します。

ケアマネジャー(介護支援専門員)資格の取得方法

ケアマネジャーの資格を得るためには、資格試験に合格しなければなりません。難易度が高い資格試験ですが、求められる受験資格もややハードルが高く、ケアマネジャーとして働くためには数年かかります。また、試験に合格しただけではケアマネジャーとしての仕事はできません。詳しい受験資格や試験の内容については、後述を参考にしてください。

ケアマネジャー(介護支援専門員)資格の取得によるメリット

ケアマネジャーは、資格取得までに時間を要するうえ、試験の難易度が高い資格です。では、取得した際にはどのようなメリットがあるのでしょうか。それぞれについて詳しく解説します。


キャリアプランの形成に役立つ

ケアマネジャーの資格は、福祉や介護保険制度に関するプロであることの証明になります。実務経験の証明にもなり、就職や転職の際にも有利になるでしょう。ケアマネジャーの資格を取得すると、経験を積んで独立を視野に入れたり、地域包括支援センターへ勤めたりするなど、働き方の幅が広がります。将来のキャリアアップを考えている人は、選択肢のひとつとして検討してみるといいでしょう。


ワークライフバランスが取りやすい

勤務先により働き方は異なりますが、居宅介護支援事業所などの場合、夜勤や遅い時間帯の勤務がないケースが多いです。ほぼ決まった時間の勤務となるため、生活リズムが崩れにくいのも特徴です。また、ケアマネジャー資格があれば、結婚や出産、引越しなどがあっても再就職しやすくなります。

ケアマネジャー(介護支援専門員)資格の取得の流れ

ケアマネジャーの資格試験に合格した後、「介護支援専門員実務研修」を受講する必要があります。規定の時間を受講し、修了すると「介護支援専門員資格登録簿」へ登録できるようになり、申請すると「介護支援専門員証」が交付されます。ここまで行えば、ケアマネジャーとして勤務することが可能です。試験や登録は自分が住んでいる都道府県で行う必要があるため、居住地と異なる地域へ申請しないよう注意してください。

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験とは?

ケアマネジャーの資格試験は、正式名称を「介護支援専門員実務研修受講試験」といい、年に1回、毎年10月ごろ実施されています。介護系の資格試験のなかでは最も難しいといわれており、受験資格のハードルが高く設定されています。問題は5肢複択で、「介護支援分野」、「保健医療福祉サービス分野」からなる全60問の出題です。問題の難易度により合格基準が調整されますが、点数がどちらかの分野に偏っていると合格はできません。

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の受験資格

ケアマネジャーの資格試験を受けるためには、受験資格の要件を満たす必要があります。2017年までは実務経験が一定期間あれば受験できましたが、2018年にケアマネジャーの専門性を向上させるため、制度の見直しがされています。2018年以降の受験資格は以下の通りです。

  • 国家資格に基づく実務経験(介護福祉士、看護師、言語聴覚士などの経験が5年以上かつ900日以上)
  • 相談援助業務経験(施設などの生活相談員などの経験が5年以上かつ900日以上)

従来対象とされていた「介護系の資格(ホームヘルパー2級など)または無資格での実務経験」のほか、「相談援助業務経験」からも一部の職種が対象外となりました。

  • 参照:東京都福祉保健財団|実務研修受講試験(http://www.fukushizaidan.jp/101caremanager/shiken.html)

実務経験証明書

条件を満たすと、勤務先から実務経験証明書を発行してもらうことができます。試験を行う都道府県はこれをもって「受験要件をクリアしている」と判断するため、忘れずに発行してもらいましょう。実務経験証明書がなければ、試験に申し込むことはできません。


科目免除の廃止

2014年までのケアマネジャー資格試験では、国家資格等を保有している場合に限り、例えば介護福祉士であれば「福祉」、看護師であれば「医療」、のように免除される科目がありました。しかし、2015年以降は国家資格等保有者であっても、全ての問題に解答しなければならなくなりました。

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の合格までの期間の目安

ケアマネジャーの資格取得へ向けた通信講座では、短期での取得を目指したコースが複数見られます。受験資格の実務経験を除けば、短期での取得も可能となるでしょう。例えば、ユーキャンのケアマネジャー講座では、標準学習期間6カ月で合格を目指せます。

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の効果的な試験対策

ケアマネジャーの資格試験へ向けた対策としては、独学、各スクールへの通学、通信講座など、さまざまな方法が選べます。実務経験を積みながら合格を目指すのであれば、費用面や効率面を考慮すると、通信講座の利用が便利です。独学の場合、わからない点があると放置しがちですが、ユーキャンのケアマネジャー講座では、不明点についていつでも質問できるなど、サポートも充実しています。

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の合格率や難易度とは?

難易度が高いといわれているケアマネジャーの資格試験ですが、合格率や難易度はどのくらいなのでしょうか。以下で詳しく解説します。

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の合格率

最近のケアマネジャー試験の合格率は以下の通りです。

受験者数 合格者数 合格率
第17回(平成26年) 174,974 人  33,539 人  19.2 %  
第18回(平成27年) 134,539 人 20,924 人 15.6 %
第19回(平成28年) 124,585 人 16,281 人 13.1 %
第20回(平成29年) 131,560 人 28,233 人 21.5 %
第21回(平成30年) 49,332人 4,990人 10.1%

直近5年間の結果から見ると、試験の合格率は10~20%前後であり、難易度が高いことがわかります。第21回の試験では、受験者数・合格率ともにぐっと下がっていますが、前述した受験資格の見直しが影響していると考えられます。前年の第20回に比べ、受験者数は82,228人も減少しており、合格率も約半分ほどに落ち込んでいます。第21回の10.1%は、過去最低の合格率です。

受験者数の減少に加え、試験の難易度に対する合格基準も上がり、結果として合格率が下がったといえるでしょう。


ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の合格ライン

ケアマネジャー資格試験の合格基準は、試験内容の難易度により調整されます。「介護支援分野」が25問、「保健医療福祉サービス分野」が35問の全60問出題され、各分野で正答率70%以上が合格ラインです。どちらかに点数が偏れば合格にはならず、両方の分野でまんべんなく点数を取らなくてはなりません。また、難易度は毎年異なるため、合格の基準となる点数には補正がかかります。過去の合格基準点は以下の通りです。

介護支援分野(全25点中) 保健医療福祉サービス分野(全35点中)
第17回(平成26年) 14点 25点
第18回(平成27年) 13点 25点
第19回(平成28年) 13点 22点
第20回(平成29年) 15点 23点
第21回(平成30年) 13点 22点

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の難易度

ケアマネジャーの資格試験は、難易度が高いといわれています。実際に介護福祉士の資格試験と比較してみると、介護福祉士の合格率が近年70%前後であるのに対し、ケアマネジャーの合格率は10~20%です。ここでは、同じ介護系の資格である介護福祉士と比較し、ケアマネジャーの資格試験の難易度を解説します。


受験資格の違いによる難しさ

ケアマネジャーの資格試験は、試験自体だけでなく、受験資格でもハードルが上がります。介護福祉士の受験資格の場合、実務経験が3年以上必要であるのに対し、ケアマネジャーは国家資格等に基づく業務または相談援助業務の経験が5年以上とさらに長くなります。


解答方式による難しさ

ケアマネジャーの資格試験では、5つの選択肢から複数の解答を選ばなければなりません。選択肢から1つだけ選ぶ介護福祉士試験よりも難易度が上がるため、ケアマネジャーの資格試験では、より正確な知識が必要とされます。選択したうち1つでも不正解であれば、点数は獲得できません。


問題数、試験時間の差による難しさ

ケアマネジャー資格試験よりも介護福祉士試験の方が、問題数も多く試験時間も長いです。しかし、1問にかけられる時間はケアマネジャー資格試験は2分、介護福祉士試験は1.76分と大きな差はありません。ケアマネジャーの資格試験では高い集中力と迅速な解答が求められます。

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験に合格するためのポイントとは?

ケアマネジャーの資格試験に合格するためには、どのような点に注意すればいいのでしょうか。この段落では、合格するためのポイントをそれぞれ詳しく解説します。

得点源となる問題は確実に正解する

ケアマネジャーの資格試験では、全60問を120分で解かなくてはなりません。1問2分程度の計算ですが、わからない問題につまずきながら解いていると、時間が足りなくなり正答率が下がってしまいます。わからない問題は後回しにする、得意分野から解答するなど正解できるものから解答していきましょう。

用語を確実に理解する

介護や医療の分野では、多くの専門用語が使われています。問題を正確に把握するためにも、それらの用語を確実に理解することが大切です。特に法律や制度に関する用語はわかりづらいため、事前に意味や内容も含めてきちんと理解しておきましょう。

過去問題を活用して学習する

重要事項については繰り返し出題されており、過去問題を活用した学習を重点的に進めましょう。ユーキャンのケアマネジャー講座では、過去の出題傾向に特化したオリジナル教材「でるケアBest200」を使用しています。見やすさやわかりやすさを追求し、要点となるポイントも豊富なため、知識がより身につきやすいのが特徴です。

分野ごとの正答率を目指して学習する

合格ラインに達するためには、それぞれの分野で70%程度の正答率を獲得しなければなりません。10問中7問以上の計算になるため、介護支援分野では15点前後、保健医療福祉サービス分野では25点前後が目安といえます。試験の難易度により異なりますが、模擬試験などで直前対策をする場合、各分野70%以上の正解を目安にして学習を進めましょう。

まとめ

ケアマネジャーの資格はメリットが多いものの、介護系の資格の中でも特に難易度が高いといわれています。独学での合格に不安を感じた場合は、効率のいい学習を進められるよう、通信講座を利用するという手段もあります。

ユーキャンのケアマネジャー講座では、初めてでも無理のない短期合格が狙えます。また、質問などのサポート体制も充実しています。効率よく学べるケアマネジャー講座で、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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ケアマネジャー(ケアマネージャー)とは、介護保険制度の中核を担う資格です。介護を必要とする方と、福祉・医療・保健のサービスとを結ぶ「架け橋」となる重要な役割を担っています。超高齢社会の今、要介護者の増加によって、ケアマネジャー(ケアマネージャー)の需要は高まっています。現在、介護福祉士や社会福祉士など介護・福祉関連の仕事に就いていて、キャリアアップを目指したい方におすすめの資格です。ケアマネの資格の取得によって、ケアプランの立案、サービスの調整、モニタリングなど、扱える業務の幅が大きく広がります。有資格者は、介護業界における就職・転職はもちろん、結婚・出産後の再就職にも有利です。
ユーキャンのケアマネージャー講座は、効率よく学べる工夫が満載。試験の出題傾向に沿ってムダなく学べるテキストに加え、特に試験に出がちな重要なポイントをコンパクトにまとめた「でるケアBest200」などの便利な副教材も充実。ケアマネジャー試験は、5肢複択でほとんどの都道府県が論文試験や実技試験がないマークシート方式を採用。解答しやすい試験と言えます。本講座で、合格のポイントをきちんと押さえながら学習を進めれば、初めてでもムリなくケアマネ試験合格を目指すことができます。働きながらでも無理なく学べるカリキュラムなので、忙しい方も安心して受講できます。

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