• 公開日:2020/04/17

日本語教師とは、日本語を母語としない外国人や語学留学生に、日本語の読み書きや発音などを教える教員のことです。日本語教師は国内に限らず、海外の日本語学校などさまざまな場所に活躍の場があります。しかし、詳しい仕事内容や就職先については、あまり知られていないのが実情でしょう。

この記事では、日本語教師を目指している人のために、日本語教師になるための方法や条件、仕事の魅力、向いている人の特徴などを紹介します。

日本語教師の仕事とは?

日本語教師の主な仕事は、日本語の話し方や文法を外国人に教えることです。また、日本におけるマナーや文化、日本人の価値観や習慣などを伝えるのも仕事です。学校で行われる行事の企画や準備をしたり、教材を作成したりすることもあります。

日本語教師の仕事内容・就職先は?

日本語教師として働くことを検討している人のために、具体的な仕事内容や就職先などを紹介します。

日本語教師の具体的な仕事内容

日本語教師の仕事内容として、以下のような業務が挙げられます。

  • 生徒の出欠管理
  • 教材や宿題、テストの作成と採点
  • 生徒に合ったカリキュラムを組む
  • 学校の運営や行事のサポート

日本語学校に通う生徒の中には、日本の大学や大学院への進学を目指している人もいれば、旅行など短期間の滞在を前提としている人もいます。そのため、生徒ごとのニーズや習熟度に合わせて、生徒が無理なく目標を達成できるようにコースデザインをすることも大事な仕事です。また、必要に応じて副教材を自作することもあります。

日本語教師の主な就職先・活躍場所

主な就職先や活躍場所は次のとおりです。

  • 日本国内の日本語学校
  • 海外の日本語学校
  • 地域の外国人に日本語を教えるボランティア活動やボランティア団体
  • 企業や工場で働く外国人労働者に向けた研修

このほか、海外の中学校や高等学校、大学など、日本語教育を取り入れている教育機関が増えていることから、日本語教師の需要は高まりつつあります。

日本語教師になるには? 必須資格・条件はある?

ここからは、日本語教師になるために必要な条件や求められる資格について解説します。

教員免許・国家資格の取得は必要?

日本語教師として働くにあたり、教員免許は必要ありません。教わりたいという人がいれば、誰でも日本語教師になれます。2020年2月の時点では、日本語教師の国家資格も存在しません。国家資格化される動きはあるものの、具体的な時期は未定です。

日本語学校では条件がある

日本語教師に特別な資格は必要ないものの、日本国内で法務省が告示する日本語学校の教員になるためには、以下の条件のうちいずれかを満たしていることが求められます。

  • 「日本語教育能力検定試験」に合格する
  • 学士の学位をもち、文化庁認定の「日本語教師養成講座(420時間)」を修了する
  • 大学または大学院で日本語教育に関する主専攻プログラムか副専攻プログラムのいずれかを修了する

教える場所によって追加条件がある場合もある

教育機関や国によっては、採用にあたり追加条件が設けられているケースもあるため注意しましょう。たとえば、小学校や中学校で教える場合は、教員免許が必要です。さらに、海外の教育機関で働くには、その国の教員免許が必要となります。

大学などで留学生を指導する場合は、大学院修士課程以上を修了していることが条件になることが多いです。また、専攻が日本語教育や日本語学、言語学であることも求められます。

高卒でも日本語教師は目指せる?

高卒でも日本語教師を目指すことは可能です。高卒の場合は、「日本語教育能力検定試験」に合格することが条件となります。ただし、日本語学校によっては、学歴を大卒以上に限定して募集を行っている場合もあるため注意しましょう。

日本語教師に年齢制限はある?

条件さえ満たしていれば何歳からでも働けるという点も、日本語教師の大きな魅力です。「日本語教育能力検定試験」では40代以上の受験者も多く、年齢が高くても採用される可能性は充分にあります。むしろ、豊かな人生経験や社会経験が有利に働く場面もあるでしょう。

日本語教師になるには? 3つの方法

日本語教師として働くためには、いくつかのルートがあります。ここでは、代表的な3つの方法を紹介します。

「日本語教育能力検定試験」に合格する

「日本語教育能力検定試験」とは、公益財団法人日本国際教育支援協会が毎年10月に実施している日本語や日本語教育に関する知識を問う試験です。

年齢や学歴による制限はなく、出願すれば誰でも受験できます。受験できる地域は札幌、仙台、東京、愛知、大阪、広島、福岡の7カ所です。受験料は1万800円です。

出題範囲は「社会・文化・地域」、「言語と社会」、「言語と心理」、「言語と教育」、「言語一般」の5つの区分があります。また、受験者数、合格者数は以下のようになっています。

  • 平成29年度:受験者数 5,733人 合格者数 1,463人(合格率:約25.5%)
  • 平成30年度:受験者数 6,801人 合格者数 1,937人(合格率:約28.5%)
  • 令和元年度:受験者数 9,380人 合格者数 2,659人(合格率:約28.3%)

仕事や家事、育児で忙しく、学校や養成講座に通うことが難しい場合は、日本語教育能力検定試験に合格するのが一番の近道といえます。

初めて受験する人や独学では不安があるという人には、ユーキャンの日本語教師養成講座がおすすめです。テキストや試験対策問題集による筆記試験対策はもちろん、CD教材によってリスニング試験対策までカバーしています。授業イメージDVDを視聴することで、日本語教師として実際に授業をしたり、生徒に対する指導を行ったりする際のコツを学べるのも大きなメリットです。


420時間の「日本語教師養成講座」を修了する

すでに大学を卒業している人は、文化庁が認定する420時間の「日本語教師養成講座」を修了すれば、日本語教師に必要な知識を身につけることができます。講座で学ぶ範囲は日本語教育能力検定試験と同じ5区分です。受講費用の相場は52万~56万円程度で、卒業後に就職をサポートするためのアフターフォローが受けられる場合もあります。

受講期間は教育機関によって異なるものの、半年から1年程度が一般的です。通学だけではなく、オンラインで授業を受けられる通信制講座を導入している教育機関もあるため、ライフスタイルに合った受講方法を選べます。

  • 参考:日本語教師養成講座(文化庁届出受理講座)とは?|日本語教師ナビ(https://www.nihongokyoushi.net/youseikouza)

大学・大学院で「日本語教育主専攻(または副専攻)」を修了する

大学や大学院で「日本語教育に関する主専攻(または副専攻)プログラム」を修了すれば、日本語教師に必要な知識を身につけられます。大卒以上の学歴があれば、就職先の選択肢が増えるだけではなく、一般教養から語学まで幅広い分野を学べるのもメリットです。

高卒で日本語教師を目指すよりも、大卒のほうが給料は高くなる傾向があります。ただし、学費がかかり、卒業までに時間がかかるため、慎重に検討しましょう。

日本語教師として働く魅力・メリット

ここからは、日本語教師として働くことの魅力や具体的なメリットについて解説します。

自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べる

日本語教師は基本的に、1レッスンごとに給料が発生するシステムです。一般的にレッスンはコマという単位で呼ばれ、1コマあたりの長さは学校により異なります。そのため、育児をしながら働いたり、副業として働いたりと、自分の生活スタイルに合わせた働き方が可能です。

何歳からでも始められる

日本語教師として採用されるための条件は学校ごとに変わるものの、年齢制限が設けられていないケースがほとんどです。そのため、シニア世代になってから日本語教師を目指す人もいます。ライフスタイルに合わせて働き方を柔軟に変えられることから、長く続けやすいことも魅力です。

さまざまな国の人と触れ合える

日本語教師として、さまざまな国で生まれ育った生徒たちと接するうちに、自分が知らない文化や価値観を知ることができます。教員として教えるばかりではなく、生徒から教わることも多いでしょう。

日本語教師に向いているのはどんな人?

日本語教師は資格こそ必要ないものの、長く続けるためには適性が問われます。ここでは、どんな人が向いているのか解説します。

人に教えることが好きな人

人に教えることや、生徒の成長を見ることが好きな人は、日本語教師に向いています。基本的に生徒は外国人なので、言いたいことがなかなか伝わらなかったり、コミュニケーションがとりづらかったりすることもあるでしょう。丁寧に説明したつもりでも、必ず理解してもらえるとは限りません。そのため、根気よく教えられることも大切です。

コミュニケーションを積極的にとれる人

日本語教師は多くの生徒に目を配り、指導していく必要があります。ときには自ら進んでコミュニケーションをとらないと、生徒が満足できるような授業を行うのは難しいです。人とコミュニケーションをとるのが好きな人なら、生徒の悩みや要望も積極的に聞き出せるでしょう。

日本の歴史や文化、習慣を伝えられる人

日本の歴史や文化、習慣について教えるのも大事な役目です。日本の文化や歴史に対する関心が高い人や、豊富な知識を持っている人は、日本語教師としての仕事にも楽しみながら取り組んでいけます。

異文化や異なる価値観を受け入れられる人

日本語学校ではさまざまな国から来た生徒たちに教えることになるため、異なる価値観も受け入れられる包容力が欠かせません。世界の歴史や文化、経済に関心を向けることも大切です。自ら情報を集めたり生徒たちに話を聞いたりして、異文化について積極的に学ぼうとする姿勢も必要になるでしょう。

まとめ

日本語教師は自分のライフスタイルに合った働き方を探している人や、年齢に関係なく活躍できる仕事を探している人からも注目を集めています。日本語教師になるにはさまざまなルートがあるため、予算や時間を考えたうえで、無理なく取り組める方法を実践しましょう。

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