ユーキャン社労士講座会報
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松本 和也 さん
40歳代・男性・千葉県在住
私は5回目の受験で合格をしました。5回も受験をしたという実感はなかったのですが、最近、部屋の掃除をしたときに、過去の受験票が出てきたことで思い出しました。
思い返してみると、最初の2年間は全く勉強をしないで、本試験を受験していました。この2年間には、『辛い受験生時代』がありませんでしたから、記憶になかったのかな?と思います。私が経験したその後の3年間は、社労士試験合格のための『辛い受験生時代』でした。この経験から私が皆さんにお話をしたいことは、社労士試験は学習をしないで合格ができるような甘い試験ではないが、正しい方法で学習をすれば合格ができるということです。それは、私のこの5年間が実証しています。
しかし、社労士試験はきちんと学習をすれば、絶対に合格ができる試験かというと、それは違います。
「言っていることが違うじゃないか!」と思われるかもしれませんが、学習の方法を間違えるとなかなか良い結果は生まれないという意味です。実際に私は、自分では「きちんと学習している」と思っていても、「実は間違った方法で学習していた」ということを経験しました。
たとえば、同じ問題を繰返していると、「この問題は理解した!」と思い込んでいたということがありました。しかし、その問題は正解できても、問われ方が変わると同じ論点の問題に正解できないことがあったのです。皆さんも、同じような経験をしたことがありませんか?
このような現象は、通常、問題演習を繰り返すうちに、問題文の言い回しや解答のみを覚えてしまっていることが原因で起こります。つまり、過去問等で問われているある特定の一面が分かったことで、「全てを理解した!」と思い込んでいるのですね。ですから、ほかの一面が問われると正解できないのです。私はこれを「思い込みの罠」と呼んでいました。
この「思い込みの罠」は、私の場合、「手段」が「目的」になった場合に陥りやすい傾向にありました。同じような方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「問題演習を繰返す」のは、「手段」です。その手段で規定や仕組みの理解を深めることが「目的」です。しかし、手段である「問題演習を繰返す」ことが目的となってしまった場合には、規定の理解などの本来の目的が果たせませんよね。
「問題演習を○回こなす」という目標に向かって日々学習に励むことはいいことですが、「問題演習を○回こなす」ことを目的にしてはいけないのです。「問題演習を○回こなす(=手段)」ことで、合格できる実力を身につけることが目的だということを忘れないようにするべきでした。問題演習では、問題に正答することが重要なのではなく、解説までしっかり読み、問われている趣旨を理解することが重要だったということです。
私は、このことに気がついてから、テキスト学習や問題演習を何のために行っているのかを忘れないようして、「思い込みの罠」に陥ることがないように気をつけました。その結果、問題演習の回数は減りましたが、問題で問われていることは何か?がよく分かるようになり、見事に合格することができました。
皆さんも、「思い込みの罠」に陥らないよう、自分の学習方法を見直してみてください。
本試験で残念な結果になりますと本当に落ち込みますよね。私は、それまでに学習してきた時間が無駄になってしまったように感じ、モチベーションの維持が難しかったです。これは多くの人が経験することですが、特に何年もこのような状態が続いた場合は、なおさらです。前述したように、私は間違った学習方法のため、本試験では思うように点が取れず、なかなか合格できませんでした。その時は本当に落ち込み、受験を諦めようと思いました。
しかし、『もう一度自分を信じよう』と奮起して、自分のどこが悪かったのかを考えて、学習方法の見直しを一から行いました。
合格した今ではあの時に諦めないでチャレンジし続けて、本当に良かったなぁと思っています。私は何度も本試験に失敗しましたが、その失敗を元に、ユーキャンの講師として、こうして合格体験記を執筆しています。このように、不合格になった経験も役立っています。また、社労士事務所に転職することもでき、勉強会等で社労士試験合格者の先輩や同期と話をする機会が増えて、とても楽しく過ごせています。受験生時代に教室講義に参加して、講師や受講生の方々とお話をしていれば、もっと話題が増えて良かったのかな?と感じています(笑)。
もし本試験に失敗しても、『自分を信じれば、良い流れは絶対に来る!』ので、受講生の皆さんもどうか諦めずにチャレンジをし続けてください!
受講生の多くが直面する定番の「お悩み」に対する、実体験に基づいたアドバイスです。
本試験などで、解答を見直した時に、最初に選んだ選択肢と変更するか迷った場合は、『最初に自分が選んだ選択肢が正解の場合が多い』とよく耳にします。実際、私もこれまでの本試験や模擬試験で解答の見直しをして答えを変えた際に、実は最初に選んだ選択肢が正解であった経験を何度もしました。そもそもこの迷いは、その設問が難しい場合や知識があいまいな場合に起こるのですが、実は最初に自分が選んだ選択肢は、直感的に出たもので、正解である場合が多いようです。ですから、よほど確実な自信がない限りは最初に選んだ選択肢を変更しない方が良いでしょう。とはいっても、一度迷ってしまうとなかなかそれを信じることはできません。私もこのことを知っていても、選択肢を変更してしまい、痛い目を何度も見てきました。そこで、合格した年は、一問一問の選択肢を丁寧に読んでから解答し、見直しはしませんでした。十分に解答時間のある選択式はもちろん、択一式にも全体の時間配分に注意をすれば有効です。見直しはマークミスのチェックだけで十分です。ぜひ一度、試してみてください!
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2002年度:126名、2003年度:157名、2004年度:163名、2005年度:150名、2006年度:182名、2007年度:296名、2008年度:286名、2009年度:452名、2010年度:504名、2011年度:469名、2012年度:348名、2013年度:246名、2014年度:385名、2015年度:104名、2016年度:185名
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