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季節の便り

 近年、手紙やはがきによるやり取りは減り、パソコンや携帯を使ったメールでと言う方が多い時代になりました。あなたの年賀状もメールでしょうか。そんな昨今、手書きの季節の便りは目を引くことでしょう。

年賀状

 季節の挨拶の中で最も大切な挨拶と言えるでしょう。普段ご無沙汰しがちな人、いつもお世話になっている人など改めて挨拶する機会となります。全部筆文字で書くのでなく、筆や筆ペンと活字とをうまく使って書くと印象的な賀状になります。

一般的な年賀状、目上の人や、会社の上司に送る場合

賀詞を大きく書きます
賀詞:謹賀新年・恭賀新年・恭頌新禧・謹賀新春・明けましておめでとうございます・新年おめでとうございます・謹んで新年のお慶びを申しあげます
添え書きは賀詞よりも小さめに書きます
添え書きの例:旧年中は色々ご指導頂きありがとうございました・本年も宜しくお願い申し上げます・皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます
年、干支を書き「元旦」と書き入れます
宛名
中心に、「様」は名前より少し大きく書く。住所は名前より少し小さく書きます。

親しい方に送る場合

賀詞を大きく書きます
賀詞の例:謹賀新年・賀正・吉祥・迎春・献寿
添え書きは賀詞よりも小さめに書きます
添え書きの例:旧年中はお世話になりました。
本年も宜しくお願いいたします。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
今年もよいお年でありますように
年、干支を書き「元旦」と書き入れます

プリントと筆(筆ペン)を併用して書く

 すべて手書きとなると気後れするかもしれません。プリントしたデザインに手書き文字を加えて色々工夫してみるとよいでしょう。
正会員向け会報『清心』では、センスのよい賀状の手本を毎年紹介しています。

※出し忘れた方から来た時は松の内に間に合うように出すか、寒中見舞いを出すとよい
 でしょう。

寒中見舞い

「寒中お見舞い申し上げます」は大きく、
添え書きは少し下がった位置から小さめの字で書きます。
寒の入り(1月5日)から立春(2月4日)頃までに届くようにしましょう。

暑中見舞い

「暑中お見舞い申し上げます」は大きく、
添え書きは少し下がった位置から小さめの字で書きます。
七月半ばの梅雨明けから立秋(8月8日)頃までに届くようにしましょう。

残暑見舞い

「残暑お見舞い申し上げます」は大きく、
添え書きは少し下がった位置から小さめの字で書きます。
立秋(8月8日)を過ぎたら「暑中」→「残暑」にしましょう。

手紙の基本

頭語 「拝啓」
時候の挨拶 春:新緑の候・陽春の候・桜の花が見ごろになりました。
夏:盛夏の候・暑い日が続きます。
秋:初秋の候・朝夕すっかり秋めいて参りました。
冬:初冬の候・師走の慌しい頃となりました。
安否の挨拶 ご健勝の事と存じますが如何お過ごしでしょうか。
当方の挨拶 おかげさまで皆元気に暮らしております。当方も変わりなく過ごしております。
お礼、お詫びの挨拶 (用件によってはお礼や無沙汰を詫びます。)
すっかりご無沙汰いたしております。
起語 さて、ところで、この度、早速ながら
本文 用件を書きます。
結びの挨拶 まずは御礼まで・取り急ぎご通知申し上げます・用件のみで失礼いたします。
健康と無事を
祈る
夏:暑さ厳しき折お体を大切にご自愛をお祈りいたします
冬:寒さ厳しき折お体を大切にご自愛をお祈りいたします
結語 「敬具」
日付 少し下がった位置から書きます。
署名 自分の名前を下に書きます。
宛名 行頭から相手の名前に様をつけて書きます。
付け加える事がある場合 相手方の名前の隣は一行明け一文字下がった位置に「追伸」と書き、一文字分空け用件を書きます。

※頭語の「前略」は目上の人には失礼に当たるので使わないようにしましょう。「前略」としたら前文は省略して、結語は「草々」、女性は「かしこ」と書いてもよいです。

はがきの基本

はがきは手紙の簡略形で、紙面も限られるので用件のみを簡潔に失礼のないように書きます。

私封筒の書き方

表面 宛名は中央に少し大きく書き、「様」をつけます。
住所は右側を少し空け、宛名より小さめに1、2行にまとめて書きます。番地は漢数字で書きましょう。
裏面 封筒の左側に住所、名前を書きます。

暦について

 日本で太陽暦が始まったのは明治5年12月です。「明治5年12月3日」がいきなり「明治6年1月1日」になったので当時は混乱したということです。
 旧暦は月の満ち欠けで暦を作りましたが閏月(うるうづき)を入れないとずれてきます。
そこで太陽の運行を基に「二十四節気」を取り入れ、季節の目安としてきました。(下記表参照)
 季節の便りには、「はや立春もすぎました」や「白露の候」など、「二十四節気」の言葉を取り入れてみるのもよいでしょう。

二十四節気

立春
(りっしゅん)
2月4日ころ
寒が明けて春を迎える一年の始まり。
雨水
(うすい)
2月19日ころ
雪や氷が溶けて農耕の準備が始まる。
啓蟄
(けいちつ)
3月6日ころ
冬眠していた虫が動きだす時期。
春分
(しゅんぶん)
3月21日ころ
昼と夜の長さが等しくなる春彼岸の中日。
清明
(せいめい)
4月5日ころ
草木が芽吹くとき。
穀雨
(こくう)
4月20日ころ
春雨が降り、種まきに適した時期。
立夏
(りっか)
5月5日ころ
新緑がまぶしくなり、夏が始まる日。
小満
(しょうまん)
5月21日ころ
陽気がよく、麦の穂や草木が育つ。
芒種
(ぼうしゅ)
6月6日ころ
蛍が出始める田植えのころ。雨が多い。
夏至
(げし)
6月21日ころ
昼がもっとも長い日。長雨が続く梅雨のころ。
小暑
(しょうしょ)
7月7日ころ
だんだん暑くなるころ。集中豪雨の時期。
大暑
(たいしょ)
7月23日ころ
油ゼミが鳴き、朝顔が咲く猛暑の時期。
立秋
(りっしゅう)
8月7日ころ
秋が始まる日。涼しげな風がそよぎ始めるころ。
処暑
(しょしょ)
8月23日ころ
穀物が実り始め、台風が多くなる時期。
白露
(はくろ)
9月8日ころ
草の朝露が光り、風がひんやりとする。
秋分
(しゅうぶん)
9月23日ころ
昼夜の長さが同じ。秋の長雨の時期。
寒露
(かんろ)
10月8日ころ
秋晴れの時期。もみじの紅葉が始まる。
霜降
(そうこう)
10月23日ころ
北から霜が降りてきて、秋も深まる。
立冬
(りっとう)
11月7日ころ
太陽の光が弱まる。木枯らしの吹く冬の始まり。
小雪
(しょうせつ)
11月22日ころ
山には雪が降り、冬の到来を感じるころ。
大雪
(たいせつ)
12月7日ころ
熊が冬眠に入り、平野にも雪が降る。
冬至
(とうじ)
12月22日ころ
昼がもっとも短い。カボチャを食べ、柚子湯に入る。
小寒
(しょうかん)
1月5日ころ
寒さ厳しい寒の入り。
大寒
(だいかん)
1月20日ころ
寒さの底。寒稽古も行われる。

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